我慢するのが当たり前、そう思っていた日々だったので、会社に行かずに家で仕事して良いのはありがたかった。
それでも今なお無くならないストレス。
嫌な人と直接会わなくても、リモートで会議はしないといけないし、疎遠な部下はさらに疎遠になってしまうので、進んでコミュニケーションを取らないといけない。
この、社会人になってから25年間ずっと持ち続けている仕事のストレスって、私だけなのか? そんな疑問に答えてくれる本と出会えました。
- タイトル:会社がしんどいをなくす本
- 出版社 : 日経BP (2021/6/3)
- 発売日 : 2021/6/3
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 248ページ
少数精鋭という名の人手不足
会社からは基本的には人は減り続けています。できる人ほど転職しますからね。
若い人が新しく入ってくるのはありがたいけれど、15年目の中堅じゃないと明日の生活には使えない。
現場の中心で頭を使う人は残された人しかいないのです。少数精鋭というと聞こえは良いけれど、結局カツカツの状態で仕事をしているだけ。
たまたま丈夫な人は耐えられるけれど、みんながそうとは限らないし、気持ちは強くても体が弱い人もたくさんいる。
残された人はどうすれば良いんだっけ???
単純作業が減ってきて脳を休憩させられない
自動化しろ!自動化しないと、AIやRPAを活用できない組織は生き残れなーい、と言われて数年でしょうか。
手作業や単純作業をしているのは悪いこと、使えない証拠、という風潮になりつつあります。
確かに、やることがたくさんある時に、そんな手作業はやってられないけれど、それが頭を休めて違うことを考えるための時間になってたのにね。
その辺のケアなしに脳のリラックス時間は削がれていく現実。
スマホ・モニター見っぱなし、運動不足で疲労倍増
20年前との大きな違いは、スマホでもパソコンのモニターでも、とにかく画面を見ている時間の増加。
スマホを見るのにしょっちゅう首を折っている状態は、以前はなかったですね。
リモートワーク 反応の無い会議
日本人だから?会社の文化の問題?リモートワークに対する工夫が足りないのか?
自分主催の打ち合わせが多い日は、一人でモニターに向かって喋り続けている。
リモート会議では顔を出さないのが基本で、(自分も顔を出したくないからそれは構わないのだけれど)、人が喋っている時はミュートにするのが基本動作?みたいなんだけど。
ミュートにしている時点で他人事なんだよなあ。
一番のストレス解消法は、ユーチューバーになっているつもりで、一人で勝手に楽しく喋ってみること。一人プレゼンを一人で評価して楽しむ、みたいな。
睡眠・栄養・禁酒・禁煙が健康なメンタルの基本
あれこれと自分の周りの実態を書いてしまいましたが、40代の私でも、20代、30代、50代の人でもそれぞれ少なからず、こういう悩みは持っているらしい。
この本を読むと年代毎にいろんなフェーズでいろんな悩みがあるんだなということが勉強になる。
歳の離れた人が何に悩んでるのか、会社は教えてくれないからねぇ。。。
そんな本書の産業医の先生のアドバイスは、健康な健全な食事と睡眠を取ること。まぁ確かにこの辺は最近のトレンドか?ビジネス書には大抵書かれていることですね。
それでも、夜中にクヨクヨ悩んでいたり、頭が疲れて働かない状況を少しでも良くするためには、睡眠を十分とって、胃もたれぜず便通がよくなるような食事をするべきなんでしょうね。
そういうことで、大変勉強になった一冊でした。
ここまでお読みください、どうもありがとうございました。