【書籍】リーダーシップに出会う瞬間 | リーダーってなんなのか?自分にできるのか?MBA紹介お仕事女子小説

MBAクラス紹介書籍「リーダーシップに出会う瞬間」に出会ったきっかけ

今年から経営大学院の単科生として、ビジネスで必要なことを勉強している。

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この基本科目として「組織行動とリーダーシップ」というものがあり、このクラスで紹介された書籍が本書だ。

作者は美しく聡明な印象の女性、読みたくなる

有冬典子さんは、製造業での経験後、人材派遣でトップセールスに。自律とコミュニケーションの重要性を悟り、2002年に独立。

研修講師として活動し、2017年には自らの理念に基づき「コアリーダー」育成を目指すCoreleadを設立。

ダイバーシティ推進に尽力し、そのアプローチで高い評価を得ている。

有冬典子さんは、自分の無意識に責任を持ち、自由に愛を表現でき、創造性を妨げない社会を望んでおり、人々が互いの「ゴミ」(内的ネガティブ感情)を自分で処理し、自己表現を恐れずに支え合えるコミュニティの重要性を強調しています。

このビジョンは、彼女の活動と人生の指針だ。

本書は、作者自身が持つ美しさと知性が、文章全体に溢れ出ている。

彼女の深い洞察と人間理解、そして文字を通じて伝わってくる温かさと包容力は、読者を引き込み、次のページ、次の章へと読み進めさせる魅力がある。

読む者に自己啓発の旅へと誘う彼女の力強いメッセージに、多くの人が魅了されることだろう。

成人発達理論がわかりやすく書かれている

本書では、成人発達理論が非常に分かりやすく解説されている。

これは、リーダーシップの成長という観点から個人の成熟を理解するための鍵となる。

特に、水平的発達と垂直的発達の違い、コアリーダーとエゴリーダーの概念、そして各発達段階における特徴と課題が明確に述べられており、読者が自分自身を振り返り、自己成長の道のりを描くのに役立つ。

30年前と変わらない日本の姿

この本を読み進めて思ったのは、日本の企業の姿は、30年前から変わっていないな、ということだ。

男女雇用機会均等法が施行されてから時が流れ、女性の社会進出は進んでいるはずだが、実際の職場では男性中心の文化が色濃く残っている。

、、、ということが、30年前も言われいたと思う。

小説の舞台は大企業と思われる複数の支店を持つ日本企業であるが、令和的な舞台でもなく、これが30年前の小説だと言われても全く違和感はない。

この本の主人公は、そんな伝統的な職場文化の中で、リーダーシップの階段を一つ一つ上がっていく女性である。

現代の日本においても、彼女の戦いは多くの女性にとって共感を呼ぶものであることに違いない。

リーダーの話と女性活躍の話が混じっていてメリットもデメリットもある

この物語は、リーダーシップと女性の活躍推進というテーマの両方が複雑に絡み合っている。

このアプローチには明らかにメリットがある一方で、デメリットも存在する。

メリットとしては、女性の視点からリーダーシップの本質を探求することで、多様な価値観や新しい視点が提供される点が挙げられる。

一方、デメリットとしては、女性のリーダーシップが特殊なものと捉えられ、一般的なリーダーシップ論とは異なるものと考えられてしまう可能性がある。

私個人としては、本書は男性のリーダーシップ指針としても良いと思うので、男性編・女性編が合っても良いかもしれない。

女性版「島耕作」のようにシリーズ化して主人公が出世していく姿を読みたい

この物語の主人公の成長と成功を追うことは非常に魅力的で、これが一連のシリーズとして続けられるならば、さらに多くの読者が彼女の旅路に共感し、自らの人生やキャリアについて考えるきっかけを得るだろう。

主人公が直面するであろう新たな挑戦や、さらなる出世の物語は、多くの読者が熱望する内容に違いない。

女版、島耕作というところだろうか。

自分ができていないところが痛いところをつくよう書かれている

読んでいて心が痛む瞬間がある。

それは、本書が我々の内面に深く切り込んでくるからだ。

自分がまだ達成できていない目標、向き合ってこなかった弱点、見逃してきた成長の機会が、ストーリーを通して浮き彫りにされる。

それは決して快いものではないが、自己成長を促すためには必要なプロセスだと言えるだろう。

「リーダーシップに出会う瞬間」の書評まとめ

総括すると、「リーダーシップに出会う瞬間」は、ただのビジネス書や自己啓発書ではない。

これは、一人の女性が真のリーダーシップを求め、自己成長を遂げる旅の物語だ。

読者それぞれが自分の未熟さと向き合い、個人の成長とともに組織や社会に貢献できるリーダーになるためのヒントが詰まっている。

この本は、リーダーシップの本質を理解し、それを実生活に応用したいと願うすべての人にとって、必読の書である。

ここまでお読みくださり、どうもありがとうございました。

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