米ゴルフストリートウェアが上海進出、狙う客層とは何か

米国発のゴルフライフスタイルブランドMalbon(マルボン)が、2026年3月26日に中国本土初の旗艦店を上海の静安嘉里中心(ジンアン・ケリーセンター)に開いた[1][4]。Malbonはゴルフウェアにストリートファッションの色使いとグラフィックを重ねた「ゴルフストリートウェア」の代表格で、ゴルフを競技ではなく暮らし方の一部として売るブランドだ[1]。上海の前に深センへ中国拠点を構え、現地投資会社と合弁を組んでから店を開けた経緯からも、1号店以上の意味を持つ動きだと読める。

出店から数か月が経った今、狙いは一過性の話題づくりではなく客層の作り方にあったとわかる。

ゴルフをする側にとっては、上海出張や旅行の予定がある人が南京西路のこの立地に寄れば、練習器具ではなく普段着として持ち帰れるゴルフウェアに出会える店という位置づけになる。ビジネス・IT側の読者にとっては、支配的ブランドが不在の市場に、価格ではなくブランド体験で入る手順が具体例として読める。本稿ではMalbonの上海出店の中身、狙う客層、市場規模の見通し、そして日本での買い方までを順に確認する。

ゴルフストリートウェアとは何か、なぜ「生活様式」が売れるのか

ゴルフストリートウェアとは、ゴルフウェアの機能性にストリートファッションのグラフィックや配色を組み合わせ、コース以外でも着られるように設計した衣料のジャンルを指す[9]。2018年から2022年ごろにかけて、Malbonやイーストサイド・ゴルフといったブランドがヒップホップやスケート文化とゴルフを結びつけたことで広がった[9]。

Malbonは2017年にスティーブン・マルボンとエリカ・マルボン夫妻がロサンゼルスで創業した[1][9]。ゴルフを「競技としての追求」ではなく「文化的・生活様式的な記号」として捉える消費者を対象にすると位置づけている[1]。ニューバランスやバドワイザーとのコラボレーションを重ね、認知度を広げてきた[9]。

Malbon 2025年春夏コレクションのルックブック。緑のポロシャツにアイボリーのワイドパンツを合わせた男性と、木製のデッキチェア
Malbon 2025年春夏「Club di Vacanza」。ポロとスラックスの合わせ方は競技ウェアよりリゾートウェアに近い(画像:阪急阪神百貨店プレスリリースより)

服そのものを見ると、機能素材のポロという骨格は一般的なゴルフウェアと変わらない。違いは記号の置き方にある。胸に載るのはメーカーロゴではなく、ゴルフボールに帽子をかぶせたブランドキャラクター「Buckets(バケッツ)」で、これがコース外でも成立する意匠になっている。

Malbonの黒いポロシャツの正面と、胸元に付いた帽子をかぶったゴルフボールのキャラクター「Buckets」のワッペン部分の拡大
Malbonの定番ポロと、胸元のキャラクター「Buckets」。ブランドの識別子はロゴではなくこのキャラクターが担う(画像:阪急阪神百貨店プレスリリースより)

同じ市場でも狙いは分かれる。イーストサイド・ゴルフは2020年創業でアフリカ系文化を軸にしたコミュニティ主導型、TravisMathewは2007年創業でストリート色よりカジュアルなアスレジャー路線が強く、2017年にキャロウェイが1億2,550万ドル(約194億円。1ドル=155円換算)で買収した[9][10]。

ブランド創業年拠点資本構造
Malbon2017年米ロサンゼルス独立系(中国はTKG Lifestyleと合弁)[1][6]
イーストサイド・ゴルフ2020年米国独立系(コミュニティ主導)[9]
TravisMathew2007年米ハンティントンビーチキャロウェイ傘下(2017年買収)[10]
イーストサイド・ゴルフのクランベリー色のポロシャツ。胸元にゴルファーのシルエットを象ったブランドロゴが入る
イーストサイド・ゴルフの定番ポロ。胸のロゴはクラブを担いだゴルファーのシルエットで、創業の物語をそのまま記号にしている(画像:Eastside Golf公式サイトより)
TravisMathewのキャメル色のポロシャツを着た男性。グラフィックがなく無地に近い
TravisMathewの定番ポロ。無地に近い色面と控えめなロゴで、同じ「コース外でも着られる」でもストリートではなくアスレジャー寄りに振れている(画像:TravisMathew公式サイトより)

3ブランドを並べると、機能ではなく胸元の記号で棲み分けているのが分かる。Malbonはキャラクター、イーストサイド・ゴルフは物語、TravisMathewは無地に近い匿名性を選んでいる。Malbonは中国市場への参入にあたり、現地パートナーとの合弁を選んでいる[6]。中国での動きはその典型例だ。
支配的ブランドが不在の市場を見つけて価値を再定義する発想を、Malbonの中国参入と重ねて読める一冊。

なぜ中国進出の入口に上海を選んだのか

Malbonは韓国市場での実績を足がかりに、中国では合弁と拠点整備を先に固めてから店舗を開いた。アジアはMalbonの累計売上約2億ドル(約310億円)のうち30〜35%を占め、韓国は中国人ゴルファーの買い物先としても機能してきた[6]。

2025年9月、Malbonはフィリピン・マニラを拠点とする投資会社TKG Lifestyleと合弁を結び、深センに中国拠点を設けた[2][6][7]。TKG Lifestyleは韓国アイウェアのジェントルモンスターやコーヒーチェーンの%Arabicaを手がけてきた投資家で、生活様式ブランドを育てた実績を持つ[6]。深センを選んだ理由は、グレーターベイエリアの中で人材とトレンドの発信力に近いことだと説明されている[7]。

拠点整備の後、2026年1月23日に上海嘉里中心でポップアップを試験出店し、消費者の反応を確かめてから3月26日に旗艦店を開いた[2][3][4]。創業者夫妻が来店し、店内に特設した「城市果岭(アーバングリーン)」で実際にパターを打つ演出とともに開幕した[4]。店舗は地上階と地下階をつなぐ2層構成で、カフェとパッティングエリアを併設した体験型の作りだ[1][5]。

上海限定で小籠包をモチーフにしたカプセルコレクションも同時発表し、現地の会員コミュニティ「Buckets Club」の拠点にもする計画だ[1][5]。

韓国での先行検証からTKGとの深セン合弁、上海ポップアップ、上海旗艦店開業、他都市展開へ至る流れ図
Malbonの中国参入プロセス(2025年9月〜)

外資ブランドが中国で直面する現地化の壁と対応策を、データを交えて解説している。

Malbonが上海で狙う客層とは何か

Malbonが公言する対象は、ミレニアル世代・Z世代、そしてゴルフを新たに始める女性層で、ゴルフを「エリートの競技」ではなく「入りやすい趣味」として提示する狙いだ[7]。上海旗艦店では、初期の品揃えの30〜40%を中国限定商品にする方針も示されている[6]。

この狙いが成立するのは、中国のゴルフアパレル市場に支配的なブランドがまだいないためだ[6]。市場規模自体も伸びの局面にある。中国のゴルフアパレル市場は2024年に3億7,320万ドル(約578億円)、2030年には5億9,800万ドル(約927億円)に達すると見込まれ、2025年から2030年の年平均成長率は8.2%と予測されている[8]。

この客層設定は、Malbonが各都市で展開する会員コミュニティ「Buckets Club」の位置づけとも一致する。競技志向の会員制ゴルフクラブとは異なり、購入者同士がイベントやSNSでつながる仕組みで、ゴルフ経験の有無を問わず参加できる設計になっている[1][5]。既存の競技志向ゴルファー市場を奪い合うのではなく、まだゴルフをしていない層をブランド体験から取り込む発想だ。

中国のゴルフアパレル市場は2030年に2024年比6割増える見通し
支配的ブランドが不在の中国ゴルフアパレル市場で、上海限定商品とミレニアル・Z世代・女性の新規層を狙う位置づけ図
Malbonが中国で狙う客層の位置づけ

価格帯も競技用具ではなくファッションの水準に置かれ、コースで使う道具の延長ではなく、街でも着られる一着として選ばれることを想定している。

ブランドの多角化

ヤマハのクラブを使っている人、これから買おうとしていた人にとって、2026年6月末で国内販売店向けの出荷が終わったことは、新モデルの供給が止まり、修理とスペアパーツの窓口、フィッティングの受け皿、中古相場の水準まで順に動くという話だ[1][…]

中国での資金調達と価格戦略はどう連動しているか

Malbonは2025年10月時点で累計約2,800万ドル(約43億円)を調達済みで、今回のラウンドでは約4,300万ドル(約67億円)を目標にしていると報じられている[6]。中国事業の立ち上げ費用は、この資金調達と合わせて賄われる構図だ。

店頭価格は国際水準に合わせ、ポロシャツは700元強(約1万6,600円。1元=23.7円換算)、アウターはさらに高い価格帯になる[6]。中国国内の量販ゴルフウェアより高く、ファッションブランドの価格帯に近い設定だ。

今回の調達目標4,300万ドルは、2025年10月時点の2,800万ドルに対して5割超の増額にあたる。使途として名指しされているのは北京・深セン・広州・成都・杭州への店舗網拡大で、上海旗艦店はその原資を確保するための実績づくりでもある[6]。投資家の側から見れば、TKG Lifestyleがジェントルモンスターや%Arabicaで培った「生活様式ブランドを都市ごとに展開する」手法への評価が、出資判断の下敷きになっていると読める[6]。

Malbonは新ラウンドで累計調達額を5割超引き上げる計画

出店計画も上海だけで終わらない。北京・深セン・広州・成都・杭州に旗艦店やコンセプトストアを広げる方針で、各都市向けの専属デザインも検討されている[2][3]。上海の小籠包カプセルは、その第一弾という位置づけになる。

アジア市場の資本

タイトリスト、テーラーメイド、ウイルソン、コブラ。日本のゴルファーが店頭で手に取る主要ブランドは、いずれも持ち主がアジアの企業や投資ファンドに替わっている。誰が持っているかで、次のモデルに開発費がどれだけ入るのか、日本での価格やモデルサイ[…]

Malbonは日本に出店しているのか

結論から言えば、日本に常設店はない。ただし「日本で買えない」わけでもない。 Malbon公式サイトの店舗一覧に載るのは米国内の10店舗(ロサンゼルス、ニューヨーク、カーメル、マイアミ、スコッツデール、シカゴ、ワシントンDC、ヒューストン、サンフランシスコ、パインハースト)だけで、日本の住所は1つも出てこない[14]。

日本での展開は、常設店ではなく百貨店のポップアップという形で始まっている。

時期場所内容
2025年7月30日〜8月5日阪急うめだ本店 8階 コトコトステージ82日本初のポップアップ「Malbon Golf Lounge」[13]
2026年6月3日〜16日大阪高島屋 5階POP-UP STORE。日本初のカスタムオーダー「BUCKETS CUSTOM LAB」を併催[15]

阪急うめだのときの実売価格はこうだった。JOVIS SOLID POLOが21,780円、COOPER CORE POLOが23,980円、ROMANO DAD HATが10,890円、ARTIGIANALE STAND BAGが99,000円、BARREL DRIVER COVERが26,400円(いずれも税込)[13]。

Malbonのスタンドバッグを担いだ女性。アイボリーとグリーンの配色でブランドロゴが入る
阪急うめだのポップアップで販売されたARTIGIANALE STAND BAG(99,000円)と同系のスタイリング(画像:阪急阪神百貨店プレスリリースより)

ここで上海と比べると、日本の値付けの位置が見える。上海旗艦店のポロが700元強=約1万6,600円[6]なのに対し、日本のポップアップのポロは21,780円から。同じブランドの同じ型のカテゴリーで、日本のほうが3割ほど高い。 中国では「支配的ブランド不在の市場に体験で入る」ための価格だが、日本ではまだ輸入ブランドの希少品としての値付けになっている。

2026年シーズンからは日本向け公式LINE「malbon_japan」が開設され、国内のポップアップやイベント情報を流す体制ができた[15]。常設店の告知はまだないが、単発の催事から継続的な情報発信へ一段進んだ状態にある。

日本でMalbonのウェアを買うには

入手経路は5つあり、価格帯と入りやすさが大きく違う。

経路価格帯入手しやすさ
Gap × Malbon(コラボ第2弾)3,990〜22,900円[16]通年ではないが全国のGap店舗と公式オンラインで買える[16][17]
GDC × Malbon(日本製デニム)39,600〜44,000円[18]GDC代官山とGDCオンライン。2026年8月29日発売の限定4型[18]
百貨店ポップアップポロ21,780円〜、バッグ99,000円[13]会期限定。これまで大阪のみ[13][15]
BEAMS GOLFとの限定コラボ発売のたびの限定企画[19]
公式サイト(malbon.com)から個人輸入現地価格+送料・関税いつでも買えるが送料と関税の負担が大きい[19]

いま最も現実的なのはGap × Malbonだ。2026年8月22日に日本発売された第2弾は全32型・3,990円〜22,900円(税込)で、池袋東武店、吉祥寺店、ららぽーと名古屋みなとアクルス店、神戸ハーバーランドumie店、心斎橋店、キャナルシティ博多店、新宿フラッグス店、自由が丘MAST店と公式オンラインストアで扱われている[16][17]。ラグビーポロ、プリーツスカート、ニット、アウターに加えてゴルフ小物も入る構成で、ポップアップも名古屋・北九州・イオンレイクタウンで順次開かれた[16]。

Gap×Malbonコラボ第2弾のキャンペーン写真。プリーツスカート、ロゴスウェット、緑のVネックニット、ネイビーのアウターを着た4人と、GAPとMalbonのロゴ
2026年8月22日発売のGap×Malbon第2弾。3,990円から買えるMalbonは現状ここだけ(画像:ギャップジャパン プレスリリースより)

ただし注意点がある。Gapのコラボは価格帯もデザインもGapの企画側に寄っており、上海旗艦店に並ぶMalbon本体のライン(ポロ2万円台、バッグ10万円)とは別物だ。 ブランドの世界観をそのまま買いたいなら、価格は3倍以上に跳ね上がる。逆に「街で着られるゴルフウェア」という入口を試したいだけなら、Gapのコラボは十分に役割を果たす。

GDCとの協業は3つ目の選択肢になる。100%日本製のデニムシャンブレーを使った4型(Collegiate Long Sleeve、Pine Windshirt、Magnolia Pants、Clubhouse Pants)をライトブルーとネイビーで展開し、39,600〜44,000円[18]。日本の生地と縫製をMalbonの型に落とし込む企画で、価格は本体ラインに近い。

なお、楽天市場やYahoo!ショッピング、BUYMAにもMalbon名義の商品は多数出品されているが、これらは並行輸入で、公式の正規流通ではない。サイズ表記や真贋の確認は購入者側の責任になる。

ブランド価値の作り方

ガーミンは誰に何を売っているのか — STPで読む「計測器」ブランド 結論を先に言えば、ガーミンは狙う相手を「真剣なアマチュアと専心するプロ」に絞り込み、感性のスローガンではなくVO2max・電池・衛星精度・安全機能という「測れる成果」で[…]

日本の20代・30代ゴルファーはどれくらい増えているのか

日本生産性本部「レジャー白書2024」(2023年データ)では、コースでのゴルフ参加率は20代が前年比1.3ポイント増の3.7%、30代が同2.9ポイント増の9.0%と、若年層が増加していた[12]。一方で1年新しい「レジャー白書2025」(2024年データ)では、全体の参加人口が480万人と前年の530万人から9.4%減少し、練習場人口も450万人へ11.8%減っている[11]。調査年が異なるため直接の対比はできないが、若年層の参加率が上がっても、全体の底上げには追いついていない状況だ。

同じ現象は部分的にしか重ならない。日本にもFR2 GOLFやラフアンドスウェルのような国内発のストリート寄りブランドが存在し、若者の関心を集めている。ただし中国のように「支配的ブランドが不在の市場」ではなく、既存ブランドが厚みを持つ成熟市場でシェアを奪い合う構図に近い。

ゴルフ場も都心一等地ではなく郊外・地方立地が中心で、上海のような商業施設内の体験型旗艦店モデルはそのまま持ち込みにくい。Malbonが日本で常設店ではなく百貨店のポップアップとGapのようなコラボから入っているのは、この市場構造に対する現実的な答えとも読める。

観点中国日本
市場の成熟度支配的ブランド不在の伸長期[6][8]既存ブランドが厚みを持つ成熟市場
アパレル市場の動き市場規模で見て拡大予測[8]全体は減少、若年層参加率のみ上昇[11][12]
Malbonの入り方合弁+都心の体験型旗艦店[1][5][6]常設店なし。百貨店ポップアップとコラボ[13][15][16]
Malbon本体ポロの実売700元強=約1万6,600円[6]21,780円〜[13]

ビジネス側には、日本で同種の戦略を持ち込むなら都心の商業施設×カフェやコミュニティなど複合体験の設計が要る、という含意がある。ゴルフをする側には、Malbonを試すならまずGapのコラボ、世界観ごと買うならポップアップかGDC、という選び分けが実務的な答えになる。

まとめ

Malbonは中国進出を、韓国での実績確認、TKGとの合弁による深セン拠点整備、上海でのポップアップ検証という順を踏んでから旗艦店開業に進めた。狙う客層はミレニアル・Z世代とゴルフ未経験の女性層で、支配的ブランドが不在の中国ゴルフアパレル市場に、価格競争ではなく体験とコミュニティで入る設計だった。

日本での入り方はこれと対照的で、常設店を置かず、百貨店のポップアップとGapやGDCとのコラボから広げている。既存ブランドが厚い成熟市場では、旗艦店を建てて客層を作りにいくより、既にある売り場に相乗りするほうが速いという判断だろう。

ゴルフをする側には、Malbonのウェアは日本でも買える、ただし経路によって価格が3,990円から10万円まで開くという実利がある。まず試すならGapのコラボ、ブランドの世界観ごと欲しいならポップアップかGDC、という順で見ればいい。ビジネス側は、成長市場でも支配的ブランドが不在の隙間をどう見つけ、資金調達と価格設定をどう連動させるかの実例として参考にできる。同じ型が成熟市場でそのまま使えるとは限らない点も、日本での立ち回りが示している。

よくある質問(FAQ)

Q. Malbonは日本にも出店しているのか。
A. 常設店はない。公式サイトの店舗一覧は米国内の10店舗のみで、日本の住所はない[14]。日本での展開はポップアップが中心で、2025年7月30日〜8月5日に阪急うめだ本店で日本初のポップアップ、2026年6月3日〜16日に大阪高島屋でPOP-UP STOREが開かれた[13][15]。2026年シーズンからは日本向け公式LINE「malbon_japan」も開設されている[15]。

Q. 日本でMalbonのウェアを買うにはどうすればいいか。
A. 現状もっとも入手しやすいのは2026年8月22日発売のGap×Malbon第2弾で、3,990〜22,900円、全国のGap店舗と公式オンラインストアで扱われている[16][17]。ほかにGDC代官山とGDCオンラインの限定コラボ(39,600〜44,000円)[18]、百貨店のポップアップ(ポロ21,780円〜)[13]、BEAMS GOLFとの限定コラボ、公式サイトからの個人輸入がある[19]。楽天やBUYMAの出品は並行輸入で正規流通ではない。

Q. 上海と日本でMalbonの価格は違うのか。
A. 違う。上海旗艦店のポロが700元強(約1万6,600円)[6]なのに対し、日本のポップアップで販売されたポロは21,780円からで、3割ほど高い[13]。Gapとのコラボは企画が別ラインのため、3,990円から買える[16]。

Q. ゴルフストリートウェアは競技用ウェアと何が違うのか。
A. 機能面ではゴルフウェアの範囲に収まるが、色使いやグラフィックにストリートファッションの要素を強く取り入れ、コース以外の普段着としても着られるように設計されている点が異なる。Malbonの場合、胸の識別子がメーカーロゴではなくキャラクター「Buckets」であることが象徴的だ。

Q. 中国でゴルフを始める人が増えているという話は本当か。
A. 本稿で確認できたのは、中国のゴルフアパレル市場規模が2024年から2030年にかけて拡大する予測があること、Malbonがミレニアル・Z世代とゴルフ未経験の女性層を新規開拓の対象に据えていることまでで、中国全体のゴルフ人口の増減を示す一次データは確認できていない。

出典

[1] Inside Retail Asia「Golf-inspired lifestyle label Malbon opens first flagship store in China」https://insideretail.asia/2026/04/01/golf-inspired-lifestyle-label-malbon-opens-first-flagship-store-in-china/
[2] Jing Daily「Malbon opens 1st China flagship in March」https://jingdaily.com/intels/2026-01/23/malbon-golf-opens-1st-china-flagship-in-march
[3] 高尔夫大师(网易)「对话Malbon创始人夫妇:为什么中国首店开在上海?」https://www.163.com/dy/article/KPHM5T670529CUEP.html
[4] 新浪体育「春日果岭绿意入城 Malbon 上海旗舰店正式启幕」https://sports.sina.cn/golf/2026-03-31/detail-inhswicy5737290.d.html
[5] 上海市静安区人民政府「首店将再+1!洛杉矶潮牌Malbon Golf限时快闪亮相静安!3月正式入驻」https://www.jingan.gov.cn/rmtzx/003001/20260126/b2c03cf4-a9d4-4d92-b9c9-58219d56dc29.html
[6] Jiemian Global「US golf lifestyle brand Malbon Golf to step up China push in 2026」https://en.jiemian.com/article/13915829.html
[7] stupidDOPE「Malbon Golf Expands Global Footprint with China Headquarters in Shenzhen」https://stupiddope.com/2025/09/malbon-golf-expands-global-footprint-with-china-headquarters-in-shenzhen/
[8] Grand View Research「China Golf Apparel Market Size & Outlook, 2025-2030」https://www.grandviewresearch.com/horizon/outlook/golf-apparel-market/china
[9] Hypebeast「These Are the 5 Leading Brands Merging Streetwear With Golf」https://hypebeast.com/2023/1/five-golf-streetwear-brands-to-know-malbon-eastside-students-bogey-boys-metalwood-studios
[10] PR Newswire「Callaway Golf Company To Acquire TravisMathew For $125.5 Million」https://www.prnewswire.com/news-releases/callaway-golf-company-to-acquire-travismathew-for-1255-million-300499304.html
[11] クオリティーゴルフ「24年ゴルフ人口480万人、練習場450万人、『レジャー白書2025』」(日本生産性本部調査データ)https://q-golf.co.jp/knews/10979/
[12] 一季出版「ゴルフ人口若者中心に回復も女性減少と実態反映されず」(日本生産性本部『レジャー白書2024』データ)https://www.ikki-web2.com/archives/10643
[13] 阪急阪神百貨店「【阪急うめだ本店】日本初!アメリカの人気ゴルフブランド「マルボンゴルフ」のポップアップショップが大阪に登場。」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002496.000014431.html
[14] Malbon公式「Locations」https://malbon.com/pages/locations
[15] ラブすぽ「『BUCKETS CUSTOM LAB』日本初のカスタムオーダーイベントをMalbon Golf POP-UP STORE at 大阪高島屋にて開催」https://love-spo.com/article/%E3%80%8Ebuckets-custom-lab%E3%80%8F%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%88%9D%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%A0%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%92malbon-golf/
[16] ギャップジャパン「GapとMalbonが再タッグを組み、アメリカンスポーツウェアを再解釈したコラボレーション第2弾を発表」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000840.000011503.html
[17] Gap公式オンラインストア「Gap × Malbon」https://www.gap.co.jp/gap/gapx/gap-x-malbon-3056547
[18] Hypebeast「GDC x Malbon Golf コラボレーションが登場」https://hypebeast.com/jp/2026/8/gdc-malbon-golf-collaboration-release-info
[19] FASHION GOLF「【ついに日本初上陸】Malbon GolfがPOP-UPストア開催!ゴルフファッションを変える瞬間」https://fashion-golf.com/new/20250725/