クリーブランドRTZ 2ウェッジは何が変わった?前作との違いとグラインド別の選び方

本記事はアフィリエイト広告(PR)を含みます。スピンが安定せず、グリーン周りのミスが減らないと感じているミドル〜上級者に向けて書く。クリーブランドの「RTZ 2」は2026年9月12日発売のウェッジで、メーカー希望小売価格は1本27,500円(ツアーサテン/ブラックサテン、3シャフト共通)だ[1]。発売直後で第三者によるレビューや実測データはまだないため、メーカー公表の仕様と契約プロのコメントから、前作RTZとの違いとグラインドの選び方を整理する。

向いているのは、軟鉄(8620)のウェッジで錆びによるスピンの落ち込みが気になっている人と、グラインドを細かく選びたい人だ。一方、前作RTZを使っていて不満がない人は、ヘッド素材が同じZ-ALLOYなので無理に買い替える必要はない。

RTZ 2は前作・競合とどう違うのか|価格とグラインド比較

価格は前作より上がり、グラインドは4種から5種に増えた。ヘッド素材は、前作が新素材として採用したZ-ALLOYを引き継いでいる。

モデルメーカー希望小売価格(税込・1本)グラインド補足
RTZ 2(ツアーサテン/ブラックサテン)27,500円(3シャフト共通)[1]5種(Mid/Full/Low/588/ADAPT)。ADAPTはツアーサテンの特注のみ[1][2]重心設計をZIPCORE iQに更新し、588を追加[1]
RTZ 2(ツアーラック=ノーメッキ)31,900円[1]3種(Mid/588/Low)・特注生産[1][2]通常仕上げに4,400円を上乗せ。別の製造工程が必要なため割高とされる[1][3]
RTZ(前作)24,200〜25,300円[4]4種(Low/Mid/Full/ADAPT)[4]Z-ALLOYを新素材として採用したモデル[4]
ピン s259(参考・他社)33,000〜35,200円[5]6種[5]2026年2月発売。ヘッド素材は8620カーボンスチール[5]
RTZ 2ウェッジの3種類の仕上げのヘッドを並べた画像
左からツアーサテン、ブラックサテン、ツアーラック(ノーメッキ)(画像:ダンロップ公式サイトより)

通常の2仕上げは、ダイナミックゴールド、N.S.PRO 950GH neo、N.S.PRO MODUS3 TOUR 115のどれを選んでも27,500円だ[1]。シャフトによって24,200円と25,300円に分かれていた前作[4]と比べると、2,200〜3,300円の値上がりになる。ブラックサテンは使ううちに下地が見えてくる仕上げで、フェースのレーザーミーリングが見えにくくなるが、性能上大きく変わることはないとメーカーは説明している[2]。

グローブをはめた手で持ったブラックサテン仕上げのRTZ 2
ブラックサテン仕上げ。使ううちに下地が見えてくる仕上げとされる(画像:ダンロップ公式サイトより)

ツアーラックはメッキをかけないノーメッキ仕様の特注生産品で、4,400円のアップチャージが加わって31,900円になる[1]。選べるのはMid・588・Lowの3グラインドで、刻印カラーとロフト角・ライ角の変更には対応しない[2]。メッキ工程がないのに高い理由について、米MyGolfSpyの日本版は、メッキ仕上げのモデルはメッキ後に規格内に収まるよう少し小さく成形するのに対し、ノーメッキは最初から最終寸法で成形する別の製造工程になり、専用の金型や設備が要るうえ生産数も少ないためと解説している[3]。

他社の参考として、ピンの「s259」はスチールシャフト装着が33,000円、カーボンシャフトとDG EX TOUR ISSUE装着が35,200円で、ソールは6種から選べる[5]。スチールシャフト同士で比べると、RTZ 2の通常仕上げは5,500円低い。

前作RTZの選び方

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前作から変わった点と引き継いだ点|ZIPCORE iQ・ソール・Z-ALLOY

変わったのは重心設計とソール形状で、錆びにくいZ-ALLOYと、溝・フェース加工の考え方は前作から引き継いでいる。

重心設計は「ZIPCORE iQ」に更新された。ネック部に入れた軽比重のセラミックピンの形状と、バックフェースの肉厚をロフト・グラインドごとに変え、狙った位置に重心を置く仕組みだ[1]。メーカーは自社測定の打点分布をもとに、ロフトが大きいほど打点が上下にばらつく傾向に合わせて、低ロフトはスクエアなインパクト向け、ハイロフトはスイートエリアを広げる方向で設計したと説明している[1]。前作の公式ページには、ネック部のセラミックピンで余剰重量を生む構造の説明はあるが、ピンの形状をロフト別に変えるという記載はない[4]。

ソールは、創業者ロジャー・クリーブランド氏が設計に参画し、その監修で全ロフト・全グラインドを見直した[1][2]。リリースの比較画像では、従来モデルに比べてソールの丸みをややフラットにしたことが示されている[1]。

RTZ 2と従来モデルのソールを並べた比較画像。RTZ 2はソールの丸みをややフラットにしている
左がRTZ 2、右が従来モデル。ソールの丸みをややフラットにした(画像:住友ゴム工業 ニュースリリースより)

溝は最大19本(ADAPTは最大21本)の深く狭い「ULTIZIP」、フェースはロフト別にブラストとレーザーミーリングを変える「HYDRAZIP」で、芝や砂、水分が挟まる条件でもスピンを安定させる狙いだ[1]。前作の公式ページにも同じ技術名と、ロフト別のフェース加工、フルフェースで最大21本の溝の記載がある[4]。

RTZ 2のフェースの拡大。最大19本の深く狭い溝と緻密なレーザーミーリングの注記入り
溝は最大19本(ADAPTは最大21本)。フェースにはレーザーミーリングを施す(画像:住友ゴム工業 ニュースリリースより)

錆びにくさについては、契約プロのコメントが公式サイトに載っている。ツアーラックを使うシェーン・ローリー選手は「Z-ALLOYは本当に気に入っています。実は錆びるのも嫌いではなかったのですが、錆びが溝の耐久を損ねてしまうことを聞き、Z-ALLOYがより好きになりました」、菅楓華選手は「Z-ALLOYになって錆びにくくなったのを非常に実感しています。錆びるとスピンが入りにくくなって、スピン量がばらつく感じがしていました」と述べている[2]。住友ゴムはツアーラックの防錆性を8620軟鉄の従来モデルより高いとしているが[1]、いずれもメーカー側の情報で、独立した計測データではない。

ミズノ

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グラインド・悩み別の処方箋

選ぶ軸は、入射角(打ち込むか浅めか)、よく打つ地面の硬さ、フェースを開く頻度の3つだ。メーカーの推奨を悩み別に並べると次のようになる。

悩み・スイングタイプ推奨グラインド(バンス角/ロフト角)理由
ダフリが多い、打ち込むタイプのスイングFull(12度/54〜60度)高いバンス角でフルショットの安定性と、バンカーや深いラフでの寛容性を優先した形状。軟らかい地面向け[2]
1本目の基準を決めたいMid(10度/46〜60度)V字形状のソールで幅広いスイングタイプに対応する汎用型[2]
適度な打ち込み〜浅めの入射で、フェースも開きたい588(8度/56〜60度)低めのリーディングエッジのフルソール。トウ側のバンスを増やしヒール側を削り、操作性と許容性を両立[1][2]
硬い地面でクリーンに打ちたいLow(6度/58〜60度)ヒール・トウ・トレーリングエッジを削り、ハイロフトでの操作性を優先[2]
フェースを開くショットを多用するADAPT(8度/54〜60度・64度、特注)フルフェースの溝とリーディングエッジの面取りで、フェースを開いたショットに対応[1][2]

バンス角はメーカー独自の計測法による実効角度で、一般的な計測方法の数値とは異なる場合がある[2]。ブラックサテンにADAPTの設定はなく、ツアーラックで選べるのはMid・588・Lowのみ(いずれも特注)[2]。

LOW・MID・FULL・588の4グラインドのヘッド画像と特長、バンス角・ロフト角の一覧
Low・Mid・Full・588のバンス角とロフト角(画像:住友ゴム工業 ニュースリリースより)

上の一覧にないADAPTは、フルフェースの溝を持つグラインドで、住友ゴムのリリースでは「特注オーダー可能」と注記されている[1]。ダンロップ公式の展開表でも、通常生産(●)の設定があるのはMid・Full・Low・588の4種で、ADAPTはすべてのロフトが特注対応(△)の扱いだ[2]。

ADAPTグラインドのヘッド画像と特長。特注対応の表示、バンス角8度、ロフト角54〜60度・64度
ADAPTは特注対応。フルフェースの溝を持つ(画像:住友ゴム工業 ニュースリリースより)

588は、クリーブランドの名器「ツアー・アクション588」の名称をそのままグラインド名にした新グラインドだ[1]。米MyGolfSpyの日本版は、昔のモデルの復刻ではなく、RTZ 2の設計をベースに初代588へ近づけたグラインドと説明し、Midに近い性格で、より浅い入射角のスイングに合わせた設計だとしている[3]。

588グラインドのソール拡大図と、58度588のヘッド画像
588。メーカーは適度な打ち込みから浅めのスイングに合うとしている(画像:住友ゴム工業 ニュースリリースより)

決めきれない場合の基準はMidになる。メーカーは「最も汎用性の高いオプション」と位置づけており[2]、46度から60度まですべてのロフトに設定があるのもMidだけだ。

RTZ 2のMidグラインドのヘッド(背面とフェース)
Midグラインド。46〜60度のすべてのロフトに設定がある(画像:ダンロップ公式サイトより)
ウェッジ/テーラーメイド

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まとめ|買い替えの判断は588とロフト別の重心設計に価値を感じるか

RTZ 2は、前作RTZのZ-ALLOYを引き継ぎ、ZIPCORE iQによるロフト・グラインド別の重心設計、ソール形状の見直し、グラインドの4種→5種(588を追加)を加えた後継モデルだ[1][2][4]。価格はツアーサテン/ブラックサテンが27,500円、特注のツアーラックが31,900円で、前作(24,200〜25,300円)より上がったが、ピン s259(スチールシャフト装着33,000円)よりは低い[1][4][5]。軟鉄ウェッジの錆びが気になっている人や、588やMidの全ロフト展開を使ってウェッジのセッティングを組み直したい人には候補になる。前作に不満がない人は、第三者の計測データが出てから判断しても遅くない。

RTZ 2 ウェッジ(クリーブランド)の販売情報は以下から確認できる。

よくある質問(FAQ)

Q1. RTZ 2と前作RTZの一番の違いは何ですか?
A. グラインドが4種から5種に増え、名器ツアー・アクション588の名を冠した「588」が加わった点だ[1][4]。あわせて、ロフト・グラインドごとにセラミックピンとバックフェースの肉厚を設計する「ZIPCORE iQ」を採用し、ソール形状も見直した[1]。ヘッド素材は前作と同じZ-ALLOYだ[2][4]。

Q2. ノーメッキの「ツアーラック」は何が違うのですか?
A. メッキをかけない特注生産品で、価格は4,400円のアップチャージを加えた31,900円[1]。メッキ工程がないのに高いのは、最終寸法で成形する別の製造工程が必要になるためだと米MyGolfSpyの日本版は説明している[3]。選べるグラインドはMid・588・Lowの3種で、刻印カラーやロフト角・ライ角の変更はできない[2]。

Q3. どのグラインドを選べばいいか分かりません。
A. 迷ったらMid、打ち込むタイプでダフリが多いならFull、浅めの入射でフェースを開くことも多いなら588、硬い地面でクリーンに打つならLow、フェースを開くショットを多用するならADAPTが目安になる。ただしADAPTは特注オーダーになる[1][2]。迷う場合は購入前に試打で確かめたい。

出典

[1] クリーブランドゴルフ「RTZ 2(アールティーゼット ツー)ウエッジ」を新発売 ~独自開発した「Z-ALLOY」と「ZIPCORE iQ」が高い安定性と操作性を実現~|住友ゴム工業
[2] RTZ 2 ウエッジ|Cleveland Golf|DUNLOP GOLFING WORLD
[3] クリーブランド「RTZ 2」ウェッジを選ぶ前に知っておきたい5つのこと|「588」復活とグラインドの違い|MyGolfSpy Japan
[4] RTZ ウエッジ|Cleveland Golf|DUNLOP GOLFING WORLD
[5] s259ウェッジ|ピンゴルフジャパン公式サイト