友達のスコアを聞いて焦る必要はない理由

ゴルフをしていると、よく友達や知り合いからスコアの話題が出ることがあります。

「ゴルフ歴3年目で70台がでた」「今日は90台前半だった・・・」など、他人のスコアを耳にすることがしばしば。

しかし、そんな時に焦ったり、自分と比べてプレッシャーを感じる必要はまったくありません。なぜなら、ゴルフのスコアはコースの条件や様々な要因によって大きく変わるものだからです。

この記事では、他人のスコアに惑わされずに、自分自身のゴルフを楽しむための心構えについてお話しします。

コースの難易度が違うかもしれない

ゴルフコースには、非常に難しいコースから、比較的やさしいコースまでさまざまな種類があります。友人がすごいスコアを出したと聞いたとき、そのスコアが出たコースがどのようなコースだったのかを考えてみましょう。

難しいコースでは、グリーンが速く、フェアウェイも狭いかもしれません。風が強く、ハザード(池やバンカー)が多い場合もあるでしょう。一方、簡単なコースでは、フェアウェイが広くてグリーンもゆっくりしているかもしれません。もし友人が簡単なコースでプレーしていた場合、そのスコアを基準にして自分のプレーと比べるのは不公平です。

簡単なコースの例

  • 距離が短いパー3やパー4が多いコース
  • バンカーや池などのハザードが少ない
  • アップダウンが少なく、歩きやすいコース

難しいコースの例

  • グリーンが速くて硬い
  • バンカーや池が戦略的に配置されている
  • 長い距離や風の影響を強く受けるリンクスコース

スコアだけでは、そのラウンドの難易度を完全に把握することはできません。ですので、「あの人が○○スコアだった」という情報だけで焦ることはないのです。

ティーグラウンドが短いかもしれない

ゴルフでは、プレイヤーの技量や体力に応じて、ティーグラウンド(スタート地点)を選びます。男性と女性ではもちろん違いますし、初心者と上級者でも使用するティーが異なることがよくあります。例えば、バックティー(最も遠いティー)から打つのと、フロントティー(最も近いティー)から打つのでは、全く異なるゲーム展開になるでしょう。

友人が良いスコアを出したとしても、それがどのティーからのプレーだったかによって難易度は変わります。

短いティーからのプレーで良いスコアを出した場合、実際には距離が短く、狙いやすい状況だった可能性が高いです。

  • バックティー:距離が長く、より戦略的なプレーが求められる
  • レギュラーティー:一般的な距離、平均的なプレーヤー向け
  • フロントティー:シニア用にレギュラーよりは短く設定されている
  • レディースティー:女性向けに更に短く設定されている
  • ピンクティー・グリーンティー:初心者用、女性のシニア用、ジュニア用などでさらに短く設定されている

「ノータッチ」ではない可能性

ゴルフでは、ルールに基づいてプレーする「ストロークプレー」と、仲間うちでリラックスして行う「カジュアルプレー」があります。後者では、公式ルールに厳密に従わずに、少し甘めのルールが採用されることがよくあります。

例えば、通常の試合ではボールがカップから完全に入るまで打つ「ノータッチ」がルールですが、カジュアルなラウンドでは「OKパット」をもらうことがあります。これは、ある程度の距離が残っていても「それで良し」として次のホールに進むルールです。友人のスコアが良かったとしても、こうした「ノータッチ」ではないルールが適用されていた可能性があります。

  • ノータッチ:ボールが完全にカップインするまで打ち続ける
  • OKパット:一定の距離で「OK」とされ、打つ必要がない

この違いによってスコアは大きく変わることがあります。友人のスコアが良いからといって、必ずしも公式ルールに従った結果とは限らないことを念頭に置きましょう。

ローカルルールやコンペルールの違い

ゴルフコースごとに設定される「ローカルルール」がスコアに影響を与えることもあります。

たとえば、コースの設計や状況によっては、特別な救済措置が与えられることがあります。OBの代わりにコース外はほとんどをレッドペナルティとするコースの場合、ボールがコース外に行った場合、1ペナで戻してプレーを再開できます。

競技だと、OBになると「前4」などの特設ティーは利用できず、一打のペナルティを払って更に同じ場所から打ち直しです。

また、コンペや仲間うちのルールで、なにか木や石のそばにボールが止まってしまった場合に、「クラブが傷つくからずらしてOK」「怪我するかもなのでずらしてOK」というようなルールが適用されることがあります。このようなローカルルールによって、実際のプレーが少し簡単になることがあるのです。

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プレッシャーの違い

友人同士でリラックスしてプレーしていたのか、それとも競技などでプレッシャーがかかる状況だったのかもスコアに影響します。カジュアルなラウンドでは、ミスをしても笑い飛ばせますが、公式な場面では一つ一つのショットが大きなプレッシャーになります。

  • カジュアルプレー:仲間内で楽しく、プレッシャーの少ないラウンド
  • 公式試合:厳格なルールと大きなプレッシャーが伴う

このように、環境やルールが異なると、スコアも全く別のものになります。ですから、他人のスコアと自分のスコアを単純に比較して焦る必要はありません。

友達のスコアを聞いて焦る必要はない理由のまとめ

ゴルフは他人と競争するものではなく、自分自身と向き合い、成長していくスポーツです。友人や知り合いのスコアを聞いても、それに惑わされず、焦らず、自分のプレーに集中しましょう。コースの難易度、ティーグラウンド、ルールの違い、そしてプレッシャーの有無など、さまざまな要因がスコアに影響を与えます。最も大切なのは、自分自身がゴルフを楽しみ、少しずつ上達していくことです。

他人のスコアに焦ることなく、自分のペースでゴルフを楽しんでください。

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