
Enduro 4とfenix E2は年内に出るのか — 現時点の読み
結論から書くと、年内の投入はじゅうぶんありうる、というのが現時点の読みです。ただしこれは予測であり、確定した情報ではありません。ガーミンは両機種の存在も発表日も公表していません。
根拠は3つ。両機種と目される端末はすでに各国の無線認証を通っていること。8月25日の「Play Harder」で発表されたのはfenix 9とfenix 9 Proだけで、認証済みの残りが手つかずで残ったこと。そしてfenixファミリーの発表が3年続けて8月下旬〜9月上旬に集中しており、その窓を使い切った直後にいることです。
ただし慎重に見るべき点があります。「どの認証番号がEnduro 4なのか」が、まだ確定していません。本稿はそこを分けて書きます。
Fenix 9の発売はいつか、2026年後半説が強まった理由(予測サマリ) 結論から言うと、2026年後半の最注目機はFenix 9(無印)で、発表は9〜10月が最有力、遅くとも2027年初頭まで、というのが本稿の予測だ。7月に入って認証[…]
認証は通っているのに発表されなかった機種がある
まず事実関係から。8月25日の発表前後で、ガーミンの未発表端末とされる認証はこう並んでいました[1][2]。
| 認証番号 | 認証機関 | 取得日 | 目されている機種 | 現況 |
|---|---|---|---|---|
| A05216 | FCC(米国) | 2026-06-18 | Enduro 4 | 未発表 |
| A05146 | インドネシア DJID | 2026-07-02 | fenix E2 | 未発表 |
| A05419 / A05420 | インドネシア DJID | 2026-07-14 | fenix 9(AMOLED/MIP-Solar) | 8/25発表済み |
| A05170 | FCC(米国) | 2026-08-05 | fenix 9 Pro | 8/25発表済み |
| A05197 | インドネシア DJID | 2026-08-25 | 未特定(アウトドア製品) | 未発表 |
注目すべきは日付の並びです。7月14日に認証を通ったfenix 9は42日後に、8月5日のfenix 9 Proは20日後に発表されました。ガーミンの場合、認証から発表までの距離はそれほど長くない。その物差しで見ると、6月18日認証のA05216はすでに76日、7月2日のA05146は62日が経過しており、どちらもfenix 9が要した42日を超えています。

なお、A05216のFCC申請には外観写真と取扱説明書に180日間の非公開期間が設定されています[2]。ガーミンが製品を出す前に中身を見せないための一般的な措置で、それ自体は発表日を示すものではありません。
Fenix 9の発売はいつか、2026年後半説の中身(予測サマリ) 結論から言うと、2026年後半のガーミン最大の注目機はFenix 9(無印)で、発表は8〜10月が最有力、遅くとも2027年初頭まで、というのが本稿の予測だ。 まず強く断[…]
「Enduro 4はA05216」と言い切れない理由
A05216がEnduro 4と見られている根拠は、認証にANT+が含まれること、充電クレードル方式がガーミンの時計と一致すること、認証の前日にGarmin Connectアプリのコードから Enduro_4 という文字列が見つかったこと、の3点です[2]。状況証拠としては強いのですが、ガーミンが認めたわけではありません。
しかも8月25日、インドネシアでA05197という別のアウトドア製品の認証が確認されました[3]。この番号がEnduro 4の内部IDとされる数字と似ているという指摘があり、A05216・A05146・A05197の3つが「Enduro 4候補」として並ぶ状態です。取材元も「どれも確定していない」と明記しています[3]。
押さえておくべきは、認証の存在と日付は事実、そこから導く機種名と発売時期は推測という線引きです。未発表の端末に対応する認証が5つの系統で並んでいることは動かない。しかし「どれがEnduro 4か」は、現時点で誰も確定できていません。
ガーミンの主力は「24か月周期」ではなく「8月下旬〜9月上旬の窓」
よく見かける「fenixは24か月周期」という説明は、実際の発表日と合いません。fenix 8は2024年8月27日[4]、fenix 8 Proは2025年9月3日[5]、fenix 9は2026年8月25日[6]。間隔はおよそ12か月です。さかのぼるとfenix 7の発表は2022年1月で、この窓にすら乗っていません[7]。
DC Rainmakerはfenixの実際のサイクルを「おおむね14〜18か月程度」とし、大きな刷新と小さな刷新が交互に来る「ティック・タック」型だと説明しています[7]。fenix 8(大)→ fenix 8 Pro(小)→ fenix 9(大)という並びは、まさにこの形です。

つまり周期で読むより、年に一度、8月下旬から9月上旬に主力を出す運用が定着していると読むほうが実態に近い。今年その窓はfenix 9で使われ、Enduro 4とfenix E2は窓の外に出ることになります。
ただしガーミンは、主力の窓の外でも製品を出し続けています。

秋に第2波が来ること自体は、ガーミンにとって特別なことではない、ということです。
機種別の見通し
以下は第三者メディアの見立てと、上で見た認証の状況を突き合わせた整理です。すべて予測であり、ガーミンの公表情報ではありません。
| 機種 | 第三者の予想時期[8] | 認証の状況 | 本稿の見方 |
|---|---|---|---|
| fenix E2 | 2026年9月 | A05146が7/2に取得 | 近い。ただし機種特定の確度は低い |
| Enduro 4 | 2026年第3四半期 | A05216が6/18に取得 | 近い。候補が3つあり番号は絞れていない |
| Edge 1060 | 2026年第3四半期 | — | — |
| MARQ Gen 3 | 2026年第3四半期 | — | — |
| Descent Mk4 | 2026年10月 | — | — |
| Venu X1 Pro(LTE) | 2026年9月 | — | — |
| Tacx Neo 4 | 2026年11月 | — | — |
※「—」は本稿で確認していない項目です。認証の有無そのものを否定するものではありません。

なお、9月9日にはアップルがApple Watch Series 12とUltra 4を発表する見込みです。ただし大きなデザイン変更や血糖センサーの搭載は予想されていません[9]。
今買うか、待つか — 判断の分かれ目
生活者の目線で整理すると、待つ意味があるかどうかは「何が不満か」で決まります。

今買っていい人は、地図の描画速度と画面の明るさが不満だった人です。fenix 9はストレージが64GB、輝度はおよそ2,000ニトで、地図のパンがfenix 8比で30%速くなっています[10]。ここが理由なら、待っても解決しません。価格は999.99ドル(約15万5,000円。1ドル=155円換算)からです[6]。
待つ意味がある人は2種類です。ソーラーで電池を極限まで伸ばしたい人と、fenixの機能を絞って価格を下げた構成を待てる人。Enduro系はMIP-Solarの長時間駆動に振った位置づけで、次期モデルもMIP-Solarのみと見られています[1]。前者がfenix 9を買うと、この選択肢を捨てることになります。
ただし待つ側にはリスクがあります。ガーミンは発表日を公表しておらず、「年内に出る」保証はどこにもありません。11月末まで発表がなければfenix 9 Pro Solarに切り替える——というように、待つ期限を先に決めておくと判断がぶれません。
この記事の要点
- 未発表機に対応する認証が5つの系統で並び、うち2〜3件が未発表のまま残っている。これは事実です
- 認証から発表までは、fenix 9で42日、fenix 9 Proで20日。未発表の2件はすでにそれを超えています
- ただし「どの番号がEnduro 4か」は確定しておらず、候補が3つあります
- fenixの主力は24か月周期ではなく、8月下旬〜9月上旬の窓に年1回。今年の窓はfenix 9で使われました
- 発売時期はすべて予測です。ガーミンは何も公表していません
参考・出典
- [1] the5krunner: 8月25日「Play Harder」の事前まとめ。期待機種と認証番号A05216・A05146・A05419/A05420・A05170の一覧 — https://the5krunner.com/2026/08/22/garmin-august-25-livestream/
- [2] the5krunner: FCC申請A05216(IPH-05216)の詳細。2026年6月18日申請、ANT+とWi-Fi/BLEのみで衛星・LTEなし、180日の非公開期間、Garmin Connect内の
Enduro_4文字列 — https://the5krunner.com/2026/06/23/garmin-enduro-4-fcc-a05216/ - [3] Gadgets & Wearables: インドネシアの認証A05197(2026年8月25日)。Enduro 4候補が複数あり、いずれも未確定と明記 — https://gadgetsandwearables.com/2026/08/27/garmin-enduro-4-a05197-indonesia/
- [4] Garmin公式ニュースルーム: fenix 8シリーズ発表(2024年8月27日)、999.99ドルから — https://www.garmin.com/en-US/newsroom/press-release/outdoor/garmin-adds-amoled-displays-to-fenix-8-series-its-most-capable-lineup-of-premium-multisport-gps-smartwatches-with-something-for-everyone/
- [5] Garmin公式ニュースルーム: fenix 8 Pro発表(2025年9月3日)、AMOLEDは1,199.99ドルから、9月8日発売 — https://www.garmin.com/en-US/newsroom/press-release/wearables-health/introducing-fenix-8-pro-the-first-ever-smartwatches-from-garmin-with-inreach-technology-for-satellite-and-cellular-connectivity/
- [6] Garmin公式ニュースルーム: fenix 9/fenix 9 Pro発表(2026年8月25日)、999.99ドルから/Proは1,099.99ドルから — https://www.garmin.com/en-US/newsroom/press-release/outdoor/garmin-expands-its-flagship-performance-smartwatch-lineup-with-fenix9-and-fenix9-pro/
- [7] DC Rainmaker: fenix/Epixのリリース履歴。fenix 7は2022年1月、サイクルは「おおむね14〜18か月」でティック・タック型 — https://www.dcrainmaker.com/2023/12/garmin-fenix7-epix-release-history-explained.html
- [8] the5krunner Release Radar: 未発表機種の予想投入時期と2026年の発売実績 — https://the5krunner.com/release-radar/
- [9] MacRumors: Apple Watch Series 12/Ultra 4は9月9日発表見込み。大幅なデザイン変更や血糖センサーは予想されていない — https://www.macrumors.com/2026/08/30/apple-watch-series-12-ultra-4-features/
- [10] the5krunner: fenix 9のスペック(64GB、約2,000ニト、地図パン30%高速) — https://the5krunner.com/specs/garmin/fenix-9/
よくある質問(FAQ)
Q. Enduro 4は9月に必ず出ますか。
いいえ。ガーミンはEnduro 4の存在も発表日も公表していません。本稿の「近い」という見方は、認証の取得日と過去の発表パターンから導いた予測です。第三者メディアは2026年第3四半期を見込んでいますが[8]、これも予測です。
Q. FCC認証が通れば、発売は確実ですか。
確実ではありません。認証は電波を出す機器を売るために必要な手続きで、通したうえで製品化されない例もあります。また、A05216がEnduro 4だという特定自体が、ガーミンの公表ではなく状況証拠による推測です[2][3]。
Q. fenix 9を買ったあとにEnduro 4が出たら損ですか。
用途によります。Enduro系はMIP-Solarの長時間駆動に振った位置づけと見られており[1]、AMOLEDの明るい画面と地図性能を求めてfenix 9を選んだなら、そもそも競合しません。逆に「電池が最優先」ならEnduro 4の発表を待つ意味があります。

