鈴木祐さんの「科学的な適職」を読みました。
2020年4月に中田敦彦さんのYouTube大学で紹介されていたのをきっかけに知りました。
有用なビジネス本だと思いますので、おすすめポイントや考えた事などをまとめます。
『科学的な適職』の紹介 | 4021の研究データが導き出す!
『科学的な適職』の著者
サイエンスライター鈴木祐さん。1976年生まれ、慶應大学SFC出身。
素敵なブログサイト「パレオな男」を運営されている。
ご本人のTwitterのプロフ写真に猫ちゃんと写っているのが好感度大(笑)
https://yuchrszk.blogspot.com/
『科学的な適職』の内容
多数の研究データから、戦略的なテクニックだけを抜き出し、バラバラの知見を大きな流れにまとめて、5つのステップとして体系化。
5つのステップの頭文字を取って「AWAKE」と呼んでいる。
ステップ1 幻想から目覚める(Access the truth)
ステップ2 未来を広げる(Widen your future)
ステップ3 悪を取り除く(Avoid evil)
ステップ4 歪みに気づく(Keep human bias out)
ステップ5 やりがいを再構築する(Engage in your work)
ステップを順に追うことで、真に幸福な仕事へ目覚められるようになる。
『科学的な適職』のおすすめポイント
『科学的な適職』のおすすめポイント①ストーリーが一貫していて分かりやすい
5つのステップ「AWAKE」の中で、仕事選びにおける7つの大罪、仕事の幸福度を決める7つの徳目、職場の8大悪ワースト・ランキングを説明している。
ステップを分けて段階的に説明しているが、要はこれらの大罪、徳目は裏返しで同じことを言っている。
『科学的な適職』のおすすめポイント②科学的根拠に裏付けられた理論
「4021の研究データが導き出す」とタイトルにある通り、根拠に裏付けられた内容。参考文献はぎっしりと細かい文字で6ページに渡り書かれている。
直感や根拠のない論理で仕事の選び方を語っていない。
『科学的な適職』のおすすめポイント③具体的な分析手法、技法を多数紹介
少しアカデミックでお勉強的ではあるけれど、あまり一般的ではない分析方法が丁寧に解説されている。
書籍の最後には、「読者特典」として、イニシャルリスト、プロコン分析、マトリックス分析、ヒエラルキー分析、イリイスト転職ノート、アクション・プランの実践ができる素材が提供されていて、かなり有難い。
『科学的な適職』を読むべき人
どちらかというと、若い人向けの本だと思いました。
- 仕事が自分に合っているのかどうか疑問を持っている人
- 職業選択に迫られている大学生・高校生
- 転職したいと思っている人
- 仕事に疲れている人
- 職場の離職率を下げたい人
『科学的な適職』の私の感想
この本を読むまでは、なんとなく「楽な仕事よりも、多少大変でもやりがいがある仕事の方が楽しい」「会社に仲間がいることは大事」「ワークバランスは大事」くらいに考えていたが、それが科学的データに基づいていることがよく分かり、「7つの大罪」「7つの徳目」ですっきり書かれていて頭が整理された。
書籍にあるこれらのトピックは特に頭に残った。
- 収入アップよりも結婚や健康の方が幸福感を感じる
- 年収400ー500万円からの幸福度アップはコスパが低い
- 仕事の満足には適度なストレスが必要
- プロジェクトの川上から川下まで体験することによる貢献感
- 人のためにすることによる満足感
自分の場合は、今の職業は辞めたいなどは特に思っていないのだが、チームマネジメントやプロジェクトメンバーの要員集めで人を誘う時に説得材料として、裏付けとして使えそうなのが良かったです。
既にあるのかは分かりませんが、この書籍の内容が子供向けに分かりやすくなっていると、小中学生のうちから職業を考えるのに良いと思いました。
ここまでお読みくださり、どうもありがとうございました。
自分に向いていることを考えたい。副業は何をすれば良いのか悩むサラリーマンにお勧め!『儲かる副業図鑑』の書評はこちらから。