なぜ「図解 影響力の心理学」を読むのか?
仕事でも日常でも、人になにかを選んでもらいたい、意思決定をしてもらいたいという場面があります。
仕事であれば、お客さんに商品を選んでもらう、上司やお客の上の人に案を合意してもらう、面接でこの人を採用するかを決める、など。
普段の生活でも、今日の夕飯は何にするかを家族に選んでもらう、週末どこに出かけるか、次回どこに旅行するかを決めるなど。
そんな時に、選ばせる戦略が出来ていないと、自分の意図しない結果となり、本当は選んでもらいたかったことと違う方向になったり、それで余計な仕事が増えたりすることも。
自分の思い通りに選んでもらうにはどういう準備ができるか?
そんな疑問を解消して、対策を立てさせてくれるのがこの一冊でした。
知っていれば活用できる。人の行動を決める40の法則・効果
本書では、合計40個の心理学の法則や効果が書かれています。
話の構成は、
- 法則や効果
- 実験の実例
- 解説
という構成になっているため、個々の内容が分かりやすく一つずつ読みやすい。
例えば、書かれているのはこういったこと。
「人は意思決定の際、提示された「判断基準」に影響されてしまう」 アンカリング効果・・・価格交渉をするのに、先に価格を宣言したほうが得になる。
「同じ事実を説明しても、「得をするのか?」「損するのか?」で人の判断は変わる」 フレーミング効果。良い説明をしたほうが人は選ぶ傾向がある。
こういうことを知っていれば、仕事にしてもプライベートにしても、相手がどういう反応をするのかを予測して、選択肢を示すことができるわけです。
「図解 影響力の心理学」が生活におよぼすこと
実際のところ、プライベートでは、こんなテクニックを使わないで相手の反応を楽しむほうが良さそうですが、いざというときには使えそうな内容が多数。
また不要なストレスを受けたくない仕事の面では、こういったことを学んでおいて、先手を取って交渉して早く仕事を終わらせることができそうです。
そういうことで、大変勉強になった一冊でした。
ここまでお読みくださり、どうもありがとうございました。