人のためにお金を使うなんて、ちょっと最近まで考えたことはなかったです。
お給料はいつでも足りないし、お金を払ってもらえるなら人に出してもらったほうが良い。20代から40代前半くらいまで、そんな気持ちでいました。
しかし、40代半ばくらいから徐々に考えが変わってきて、今はお金が生きるようなお金の使い方をしたい、人のためにお金を使いたいという気持ちが大きいです。
有名人のチャリティー活動
以前より、有名な芸能人は、歳を取ると必ずチャリティー活動しているという印象で、私の少ない知識の範囲では、
昔の人だとオードリー・ヘップバーンから、アンジェリーナ・ジョリーやレデイー・ガガ。日本だと黒柳徹子さんや藤原紀香さんなど。
すごく若い人は少なく、一定の年齢を超えた人で、且つ男性もいますが女性の方が多いイメージです。
特にアメリカでは寄付による税制優遇もあるとは思いますが、それだけではないんだろうなと、最近気持ちを理解できる気がしてきました。
お金を使う・使われるのが苦手だった子供時代から20代
子供の頃、家は衣食住に困っていたわけではないので、決して貧困家庭ではなかったですが、なんとなく自分の家は貧乏だと思っていました。
家族で外食したのは片手で数える程度でしたが、ファミリーレストランに行くと、子供たちは選択の余地なくカレーライスを食べ、両親は二人とも必ずコーヒーを飲んでいて、食事をしているのを見た記憶はありませんでした。
子供心に、「うちは貧乏だから、カレーしか食べられなくて、親はコーヒーしか頼まないんだ」と、親に申し訳ない気持ちになっていて、ファミレスでの外食はあまり好きなイベントではありませんでした。
そのせいか、20代の頃までは、自分が貯めたお金であっても、洋服や化粧品、ネイルなどに散財するたびに、何か無駄遣いをしてしまったと、虚無感?のような嫌な感覚に包まれていました。
社会人になりいつもご馳走してもらっていたこと
社会人になりたてのころ、飲みに行ったり、ランチで外で食べるときに10歳ほど年上の先輩がいると、必ずご馳走していただいていました。
その頃は、気前良く気持ち良くお金を出してくれる先輩方は、本当に心が広いなと思っていて、自分はこんなふうになるんだろうか?(ならない気がする・・)と思っていました。
20代から30代にかけて、本当に色々な人にお金を出してもらう機会が多かったと思います。
お金の使い方、使う力を知って
ここ数年、お金の勉強といえば、「リベラルアーツ大学」なのですが、そこで知った「お金を使う力」というのは、それまでの人生で聞いたことがない、考えたことがなかったものでした。
- 寄付・プレゼント
- 豊かな浪費
- 自己投資
- 時間を買う
振り返ってみると、これまでにお金を使ってよかったと思えることは、自分の体験以外のことでは、
- 学生時代の部活へのクラウドファンディングで活動費を寄付したこと
- 親に自分で選んだプレゼントを送ったこと
- ペットショップで今一緒に住んでいる猫を買ったこと
ということでしょうか。
注目すべきは、お金を使った満足度が高いのは、決して自分のために何かを買った、ということではなく、全て人のこと・相手があることであることで、上記4つのうち「寄付・プレゼント」はかなり大きな要素と言えそうです。
そう思うと、以前に体験した、
子供時代に親がファミレスに連れて行ってくれたこと
社会人生活で、先輩方が何度も食事をご馳走してくれたこと
というのは、親や先輩が、自分のためにお金を使うことを厭わずに、私が喜ぶ・助かるだろうと、むしろ自分がそうしたいから、お金を出してくれていたんだなと、何十年も過ぎてからようやく感じることができました。
今やりたいことは、継続的な寄付
人のためにお金を使って満たされるという気持ちは、私が独身で子供がいないからであり、もし私に子供がいて、子供のためにお金を使っていたら、それで満たされているのだろうと思います。
有名人、特に独身の女優さんがチャリティ活動を行うのは、自分が社会や人へ貢献していることを感じたいということも、大きな一因なのではないかと思います。
そういったことから、今から始めたいのは、寄付活動です。
せっかく行うことなので、一時的な寄付ではなく、自分が問題意識を持っていることに対して、継続的に取り組めたら良いなと思っています。
- 日本の子供やひとり親世帯の貧困の問題
- 世界の途上国の子供の貧困や教育の問題
- ペットの殺処分の問題
- 日本の少子化の問題
- 日本の大人も含む教育の問題
等等・・・
ただ一時的な自分の満足のために人にお金を使うだけではなく、何か人の役に立っている、と感じられるようなお金の使い方を行っていきたいと思いました。
ここまでお読みくださり、どうもありがとうございました。