PXG Torpedo ZTは誰向け?元のTorpedoやZT各モデルとの違い

ショートパットでフェースが開いたり閉じたりして右や左に外しやすい人、ゼロトルクパターに興味はあるが見慣れない形には抵抗がある人に向けて、PXGが2026年10月8日に発表した「Torpedo ZT」パターを比べる[2][3]。Torpedo ZTは、「Battle Ready II」シリーズの人気マレット「Torpedo」の形を変えずに、ストローク中にフェースがねじれにくいゼロトルク設計にしたモデルだ[2]。日本での価格は81,400円〜(税込)で、元のTorpedoより13,200円高い[1][5]。ゼロトルクがどんなものか、まず安く試したいなら、同じPXGのHellcat ZT(44,000円〜)という選択肢もある。ただしHellcat ZTの形はマレットではなく、伝統的なブレード型だ[6]。

黒いTorpedo ZTパターのヘッドを斜め上から見た写真。後方のウイング部分にTORPEDOの文字、中央にPXGのロゴ、フェース側の両端に丸いウエートがある
Torpedo ZTのヘッド。フェース側の両端に交換式のウエートが見える(画像:PXG日本公式サイトより)

Torpedo ZTとは?元のTorpedo・他のZTモデルとのスペック比較

Torpedo ZTの要点は、シャフトの軸を重心のすぐ上、重心に極めて近い位置に置く「オンセットホーゼル」だ[1][2]。これでトウアップのバランスになり、ストローク中にヘッドがねじれようとする力を抑えて、インパクトでのフェースの向きを安定させる[2][3]。

Torpedo ZTを後方から見た画像。シャフトがヘッド上面の中央、白いサイトラインの延長線上に取り付けられている
オンセットホーゼル。シャフトがヘッド中央の重心の真上に付く(画像:PXG日本公式サイトより)

比較相手には、同じPXGの3モデルを選んだ。ゼロトルクではない元のTorpedo、同じ価格帯のゼロトルクマレット「One & Done ZT」、低価格でブレード型のゼロトルク「Hellcat ZT」だ。

モデルヘッドの形ゼロトルク設計標準ヘッド重量ロフト角ライ角価格(税込)
Torpedo ZTマレット[1]あり[1]370g(357〜392gで調整可)[1]4度(1度のハンドファーストで実質3度相当)[2][3]70度[1]81,400円〜[1]
One & Done ZTマレット[4]あり[4]375g[4]5度(実測)[4]—81,400円〜[4]
Hellcat ZTブレード[6]あり[6]370g[6]4度(実効ロフト3度)[6]70度[6]44,000円〜[6]
Battle Ready II Torpedoマレット[5]なし(元のモデル)[2]360〜405g(ホーゼルで異なる)[5]3度(アームロックのみ7度)[5]70度(アームロックのみ73度)[5]68,200円〜[5]

※「—」はPXG日本公式サイトに記載がない項目。Battle Ready II Torpedoの重量・ロフト角・ライ角は、ダブルベント360g・3度/70度、ヒールシャフト370g・3度/70度、クランクネック380g・3度/70度、アームロック405g・7度/73度[5]。価格はPXG日本公式サイトで記事執筆時点(2026年10月14日)に確認した税込の最低価格で、同サイトでは「¥81,400から」のように表示されている[1]。

Torpedo ZTは元のTorpedoより13,200円高く、One & Done ZTと同じ価格

米国での価格は449.99ドル(約69,700円。1ドル=155円換算)で、PXGの直営店と公式サイトのほか、一部のフィッティング・小売パートナーでも扱う[3]。日本の価格は米国より高い。日本ではPXG日本公式サイトで販売しており、記事執筆時点(2026年10月14日)でカートに追加できる状態だった[1]。同じページからフィッティングの予約もできる[1]。なお、PXG日本公式サイトのTorpedo ZTのページには、ロフトを「実測5度・2度のハンドファースト」と説明した箇所と「実測4度・1度のハンドファースト」と説明した箇所が混在している[1]。PXGの米国での発表とゴルフのニュースは4度・1度で一致しており[2][3]、スペック表も4度なので[1]、本稿では4度として扱った。

パター

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Torpedo ZTの特徴は?構造・フェース・重さの調整

Torpedo ZTは、ねじれにくさに加えて、ミスヒットへの強さと、重さを好みに合わせる調整までをひとつのマレットにまとめている[1][2]。

ヘッドは、精密に削り出した303ステンレススチールの前部と、軽い6061アルミニウムの後部を組み合わせた2ピース構造だ[1][2]。重心をゼロトルクに合う位置に置きながら、重さを重心から離れた場所にも配分して慣性モーメント(MOI)を高め、芯を外したときのブレを抑える[2][3]。

Torpedo ZTのヘッドを分解した画像。手前にミーリングを施したステンレスのフェース部、奥にTORPEDOの文字が入ったアルミのボディがある
ステンレスの前部とアルミの後部を組み合わせた2ピース構造(画像:PXG日本公式サイトより)

フェースには、ボールのディンプルとの接触を考えた「ピラミッドフェース構造」のミーリングを施した[2]。インサートのパターのような柔らかい打音と、削り出しフェースらしい反応の良さを両立させたという[2][3]。ヘッド中央には長いサイトラインがあり、後方にはかがまずにボールを拾える「ピックアップポケット」が付く[2]。

Torpedo ZTを正面のフェース側から見た写真。フェース全体に菱形のミーリング模様があり、右下にPXGのロゴ。シャフトはヘッド上面の中央に刺さっている
フェース側から見たTorpedo ZT。ピラミッド状のミーリングがフェース全体に入る(画像:PXG日本公式サイトより)

ソールには交換できるウエートが2個あり、ヘッド重量を357〜392gの範囲で変えられる[1][3]。距離感が合わないときに、ヘッドを重くするか軽くするかを試せるのは、同じ形で重さ違いを買い直さなくてよい分だけ便利だ。右利き用と左利き用の両方がある[1][2]。

Torpedo ZTのフェース側から見たヘッドで、ソールの2か所のネジ穴からウエートを外して浮かせた状態を示した画像。フェースには菱形の細かいミーリング模様がある
ソールの2か所の交換式ウエートと、ピラミッド状のミーリングフェース(画像:PXG日本公式サイトより)
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Torpedo ZTの評判は?発表直後に分かっていること

記事執筆時点(2026年10月14日)では発表から1週間ほどで、購入者のレビューや、ロボットを使った転がりの計測データはまだ出ていない。分かっているのは、メーカーの説明とメディアの紹介記事の内容だ。

構えたときの視点で真上から見たTorpedo ZT。ヘッド中央を白いサイトラインが通り、シャフトはサイトラインの上、ヘッドの中ほどに刺さっている。後方は左右に張り出したウイング形状
構えたときに見えるTorpedo ZT。シャフトがヘッドの中ほど、サイトラインの上に付く(画像:PXG日本公式サイトより)

PXGの設計エンジニアのマット・アンドリュース氏は、ゴルファーに親しまれた形にゼロトルクの性能を組み合わせたかったと説明している[2][3]。鍵はシャフトの軸と重心の位置関係で、両者を極めて近づけることでヘッドがねじれる傾向を抑え、ゴルファーはフェースの回転を意識しすぎずにラインと距離感に集中できる、というのがメーカーの主張だ[2][3]。

PXGの発表には、ツアー選手の使用に関する記述はない[3]。

夕方のグリーン上で、横向きに置いたTorpedo ZTのヘッドの前にPXGのロゴ入りボールが置かれている写真
グリーン上のTorpedo ZTとボール(画像:PXG日本公式サイトより)
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Torpedo ZTは誰に合う?悩みと予算別の選び方

Torpedo ZTが最も合うのは、「見慣れたマレットの形で、フェースの開閉を抑えたい」人だ。悩みと予算から次のように選ぶとよい。

悩み・条件おすすめ理由
ショートパットでフェースが開閉し、マレットの形は変えたくないTorpedo ZT人気マレットの形のままゼロトルク化[2]
ゼロトルクが自分に合うか、まず安く試したいHellcat ZT同じ370g・ロフト4度で44,000円〜。ただし形はブレード型[6]
ゼロトルクでなくてもよく、Torpedoの形が好きBattle Ready II Torpedo68,200円〜で、Torpedo ZTより13,200円安い[1][5]
距離感に合わせてヘッドの重さを細かく変えたいTorpedo ZT交換式ウエートで357〜392gに調整できる[1][3]
左利きTorpedo ZT右利き用・左利き用の両方がある[1]
マレットの形のままフェースの開閉を抑えたいならTorpedo ZT、ゼロトルクをまず安く試したいならブレード型のHellcat ZT、ゼロトルクでなくてもよければBattle Ready II Torpedo
PXGのパターを選ぶ流れ

ゼロトルクのパターは、従来のパターと構えたときのフェースの向きや手元の位置の感覚が違う。PXGもゼロトルク向けに傾斜の付いた専用グリップを用意しており[1]、購入前にはフィッティングや試打で、構えたときの違和感がないかを確かめたい。

Torpedo ZTを後方から見た写真。ヘッド中央に白いサイトラインが通り、シャフトがサイトラインの延長線上に取り付けられている。後端にPXGのロゴ
後方から見たTorpedo ZT。ヘッド中央を通るサイトラインとシャフトの位置(画像:PXG日本公式サイトより)

まとめ:形を変えずにゼロトルクを試したい人向け

PXGのTorpedo ZTは、人気マレット「Torpedo」の形のまま、オンセットホーゼルでストローク中のフェースのねじれを抑えたゼロトルクパターだ[2]。2ピース構造で慣性モーメントを高め、ヘッド重量は357〜392gの範囲で調整できる[1][3]。

価格は81,400円〜(税込)で、元のTorpedoより13,200円高い[1][5]。見慣れたマレットのままフェースの開閉を抑えたい人にはTorpedo ZTが合う。ゼロトルクが自分に合うか分からない人は、44,000円〜のHellcat ZTで試すという手もある。ただし形はブレード型なので、Torpedo ZTと同じ形で試せるわけではない[6]。発表直後で購入者のレビューはまだないため、価格と仕様は購入前にPXG日本公式サイトで確かめてほしい。

よくある質問(FAQ)

Q1. Torpedo ZTと元のTorpedoの違いは何ですか?
A. Torpedo ZTは、シャフトの軸を重心に極めて近い位置に置くオンセットホーゼルで、ストローク中のフェースのねじれを抑えるゼロトルク設計になっています[2]。元のBattle Ready II Torpedoはゼロトルク設計ではありません。価格はTorpedo ZTが81,400円〜、元のTorpedoが68,200円〜(いずれも税込)です[1][5]。

Q2. Torpedo ZTのロフト角は何度ですか?
A. 実測4度で、1度のハンドファーストを前提に、ロフト3度のパターと同じような打ち出しになるよう設計されています[2][3]。

Q3. ヘッドの重さは変えられますか?
A. 変えられます。ソールに交換式のウエートが2個あり、標準370gのヘッド重量を357〜392gの範囲で調整できます[1][3]。

出典

[1] PXG Torpedo ZT Putter|PXG Japan
[2] PXGからゼロトルク設計でフェースのねじれを抑制した「Torpedo ZT」パター発表 価格は8万1400円|ゴルフのニュース
[3] PXG brings zero torque technology to popular Torpedo putter design|Morning Read First Call
[4] PXG One & Done ZT パター|PXG Japan
[5] PXG Battle Ready II Torpedo パター|PXG Japan
[6] PXG Hellcat ZT パター|PXG Japan

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