BITING SPIN 2ウエッジの選び方|ロフトとグラインドを悩み別に整理

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アプローチでスピンが安定しない、ラフや濡れた芝から球が止まらない、ウェッジの番手構成がなんとなく決まったまま——そんな悩みを持つ中上級者に向けて、ブリヂストンゴルフが2026年9月4日に発売した「BITING SPIN 2」ウエッジの選び方を整理する[2]。9月27日には契約プロの桑木志帆がこのウェッジを入れたセッティングで国内女子ツアー優勝を挙げている[5]。結論から言うと、BITING SPIN 2は「フェースと溝の刷新でウェット時のスピン低下を抑えた軟鉄鍛造ウェッジ」で、選ぶときはまずロフトの間隔を決め、そのうえで4種類のグラインド(F・D・M・A)を「フルショット中心か、開いて使うか、入射角が急か」で選び分けるのが近道だ[1][3]。

BITING SPIN 2ウエッジとは?前作・競合とのスペック比較

BITING SPIN 2は、S20C軟鉄の鍛造ヘッドにロフト48〜60度の9仕様を用意した、ブリヂストンのツアー系ウェッジだ[1][2]。前作BITING SPIN、同じ時期に比較されやすいタイトリスト「ボーケイ・デザイン SM11」、クリーブランド「RTZ 2」と仕様を並べる。価格はメーカー希望小売価格(税込・1本)で、記事執筆時点(2026年9月30日)の各社公表値だ。

項目BITING SPIN 2BITING SPIN(前作)ボーケイ・デザイン SM11RTZ 2
メーカーブリヂストンゴルフブリヂストンゴルフタイトリストクリーブランドゴルフ
発売日2026年9月4日[2]—2026年2月20日[9]2026年9月12日[10]
価格(税込・1本)26,400円(DG95は27,500円)[2][8]24,200円[7]29,700円[9]27,500円(ツアーラック31,900円)[10]
ヘッド素材・製法軟鉄(S20C)・鍛造[1]軟鉄(S20C)・鍛造[7]軟鉄・鋳造[9]Z-ALLOY・精密鋳造[11]
ロフト展開48〜60度(9仕様)[1]48〜60度(9仕様)[7]44〜60度[9]46〜64度[11]
ソールグラインド4種(F/D/M/A)[1]3種(F/M/A)[7]6種(T/M/S/D/F/K)・全27通り[9]5種(Mid/Full/Low/Adapt/588)[11]
スコアライン溝19本[2]15本[2]非公表最大19本(ADAPTは最大21本)[10]
ノーメッキ仕様特注(1本28,600円〜)[2]特注[7]—ツアーラック(特注)[10]

※「—」は本稿で確認していない項目、「非公表」はメーカー・販売元が公開していない項目。

BITING SPIN 2 ウエッジのヘッドをバックフェース側から見た製品写真。サテン調のシルバー仕上げにBマークとモデル名の刻印
BITING SPIN 2 ウエッジのバックフェース側(画像:ブリヂストンゴルフ公式サイトより)

価格だけで見ると、BITING SPIN 2はSM11やRTZ 2より安く、前作より2,200円高い位置づけになる。4モデルのうち鍛造はブリヂストンの2モデルだけで、SM11とRTZ 2は鋳造だ[1][7][9][11]。SM11の27通りと比べると、BITING SPIN 2は9仕様に絞った迷いにくい構成だ。

BITING SPIN 2はSM11・RTZ 2より安く、前作より2,200円高い
ウェッジ/ピン

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前作BITING SPINから何が変わった?スピン性能の違い

一番の違いは、フェースの表面処理・ミーリング・溝の3点を同時に見直し、濡れた状況でのスピン低下を小さくした点だ[1][2]。

メーカーの説明では、まずサンドブラストの種類を変えてフェース表面を粗くし、インパクト時の食いつきを高めた。次にミーリングを「マルチアングルミーリング」に一新し、スコアラインと平行な加工と斜めの加工を組み合わせた。スクエアに構えたときは平行方向が、フェースを開いたときは斜め方向がボールに食いつく狙いだ[1][2]。さらにスコアライン溝の幅をやや狭く・深くし、本数を前作の15本から19本に増やしている[2]。

BITING SPIN 2のフェース全体と、スコアライン間のミーリングを拡大した図。平行方向と斜め方向の加工が赤線で示されている
マルチアングルミーリングの拡大図。平行溝と斜め溝を組み合わせている(画像:ブリヂストンゴルフ公式サイトより)

効果の目安として、メーカー公式サイトはマシンテストの結果を図で示している。ウェット条件でもドライ時の93%のスピンを維持し、前モデルは81%だった[1][3]。条件は58度・40ヤードのショットで、メーカー自身の測定(当社調べ)である点は割り引いて読みたい[1]。

マシンテスト結果。ウェット時のスピン保持率はBITING SPIN 2が93%、前モデルが81%
ウェット条件でのスピン保持率(当社調べ、58度・40ヤードショット時)(画像:ブリヂストンゴルフ公式サイトより)

重心設計も変わった。ホゼル下部に穴加工を施してヒール寄りになりがちな重心をフェースセンター側へ移し、ブレード側を厚くして高重心化している。メーカーは、打ち出し角とスピン量を安定させ、ドローバイアス(左に出やすい傾向)を抑える設計だとしている[1][2]。ソールは前作のF・M・Aの3種類に、アプローチとフルショットの両方を想定したDグラインドが加わり4種類になった[1][7]。

ウェッジ/クリーブランド

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BITING SPIN 2の評判は?試打評価と桑木志帆の使用状況

メディアの試打と販売現場の声では、評価の中心はスピン性能と抜けの良さにある[3][4]。

ゴルフサプリで58度Mグラインドを試打した高橋良明プロは、ストレートネックでトップブレードのヒール側に高さがあり、スクエアでも開いても構えやすい形状だと評価している。Mグラインドはバンスの効き方のバランスがよく、ライを選ばず抜けるとし、打感については「軟鉄鍛造らしいソフトな打感」と述べている[3]。

BITING SPIN 2 ウエッジをフェース正面から見た製品写真。横方向のスコアラインが並ぶ
フェース正面。スコアライン溝は前作の15本から19本に増えた(画像:ブリヂストンゴルフ公式サイトより)

販売面では、ALBA Netの週間ギアランキング(矢野経済研究所データ)で、ボーケイSM11・SM10に次ぐウェッジ部門3位に入った[4]。同記事で取材を受けたショップスタッフは、ブリヂストンのアイアンを使う人からの評価が特に高く、ウェットやラフからでもスピンが入るという口コミが広がっていると話している[4]。

プロの使用では、契約プロの桑木志帆が発売前から実戦に投入し、8月のAIG女子オープン(全英女子)を制した際にも使っていたとゴルフサプリとALBA Netが伝えている[3][4]。9月25〜27日の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で国内女子ツアー通算6勝目を挙げた際、ブリヂストンスポーツは使用ギアにBITING SPIN 2(48度・52度)を挙げ、勝利に貢献したギアの一つとして紹介した[5]。GDOの優勝セッティングでも48度・52度がBITING SPIN 2、58度は前作系のプロトタイプとなっている[6]。本人はALBAの取材に「下が硬いときでも、抜けがいい。距離も出るし、スピンも入ります」と語っている[4]。

X(旧Twitter)では次の関連投稿が確認できます[12]。

ウェッジ/ピン

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BITING SPIN 2のロフトとグラインドはどう選ぶ?悩み別の処方箋

選び方の順番は「ロフトの間隔を決める→各ロフトのグラインドを悩みで選ぶ→シャフトをアイアンに合わせる」だ[1]。

メーカーはPW46度を基準に、4度間隔の50・54・58度、6度間隔の52・58度、6度→4度の52・56・60度という3つのセッティング例を示している[1]。そのうえで、グラインドは次のように性格が分かれる[1]。

  • Fグラインド(48-8/50-10):フルショット向け。スクエアに振り抜いたときのソールの抜けを重視
  • Dグラインド(52-8/54-10):アプローチとフルショットのどちらにも対応
  • Mグラインド(56-8/58-8/60-10):フェースを開きやすく、多彩な打ち方に向く
  • Aグラインド(56-10/58-12):ソールが滑りやすく、大きめのバンスが自動的に働く
F・D・M・Aの4種類のソールグラインドを、ヘッド写真と対応するロフト・バンス(48-8、50-10、52-8、54-10、56-8、58-8、60-10、56-10、58-12)で並べた図
4種類のソールグラインドと、それぞれに対応するロフト・バンスの組み合わせ(画像:ブリヂストンゴルフ公式サイトより)

56度と58度はMとAから選べる。ゴルフサプリの高橋プロは、入射角が急な人やバンカーでのやさしさを重視する人にはハイバウンスのAグラインドを勧めている[3]。

使う場面とスイングの傾向から、F・D・M・Aの各グラインドを選ぶ流れを示したフロー図
BITING SPIN 2のグラインド選びの目安(メーカー説明と試打評価をもとに整理)

悩み別に整理すると次のとおりだ。価格はメーカー希望小売価格で、記事執筆時点(2026年9月30日)の公表値[2]。

悩み・プレースタイルおすすめ仕様理由
PWとの間が空き、100ヤード前後の距離が合わない48-8 F または 50-10 Fフルショットでの抜けを重視したソール[1]
1本でアプローチもフルショットもこなしたい52-8 D または 54-10 D両方の打ち方を想定したグラインド[1]
グリーン周りでフェースを開いて球の高さを変えたい56-8/58-8/60-10 M開きやすく多彩な打ち方に向く[1][3]
入射角が急でダフりやすい、バンカーが苦手56-10 A または 58-12 Aバンスが大きく、ソールが滑りやすい[1][3]
硬い地面や薄い芝で刺さりやすいローバンスのM(56-8/58-8)バンスが小さい仕様。桑木プロは硬い地面での抜けを評価[1][4]
予算を抑えたいN.S.PRO装着モデル(26,400円)DG95装着(27,500円)より1,100円安い[2]

シャフトはN.S.PRO MODUS3 TOUR120・TOUR105、N.S.PRO 950GH neo、Dynamic Gold 95の4種類が標準で、Dynamic Gold HTは特注だ[1][2]。メーカーのシャフト別対応ヘッドスピード図(ドライバー時)では、MODUS3 TOUR120がおおむね40〜50m/s、950GH neoとDynamic Gold 95が37〜47m/s前後の範囲に描かれている[1]。アイアンと同程度の重さを基準に選ぶとよい。なお、ロフトとシャフトによっては標準品がなく特注になる組み合わせがある(例:MODUS3 TOUR120の48度・54度・56度のバンス8度)[1]。

BITING SPIN 2をソール側から見た製品写真。ソールの削りとトウ側の形状が分かる
ソール側から見たBITING SPIN 2。グラインドの違いはこのソール形状に出る(画像:ブリヂストンゴルフ公式サイトより)

まとめ|BITING SPIN 2はウェット時のスピン安定を求める人の選択肢

BITING SPIN 2は、溝を19本に増やしミーリングを刷新して、濡れた状況でもスピンを保ちやすくした軟鉄鍛造ウェッジだ[2][3]。ボーケイSM11ほどの選択肢はないが、9仕様・4グラインドに絞られているぶん、使い道とスイングの傾向から1本を決めやすい。価格はN.S.PRO装着で1本26,400円と、比較した他社モデルより安い[2][9][10]。ロフトはPWからの間隔で決め、フルショット中心ならF、寄せと全開の両方ならD、開いて使うならM、入射角が急ならAを選ぶ。

BITING SPIN 2 ウエッジ(ブリヂストンゴルフ)の販売情報は以下から確認できる。

よくある質問(FAQ)

Q1. 前作BITING SPINから買い替える価値はありますか?
A. ウェット時やラフからのスピン低下が気になっているなら検討する価値がある。溝は15本から19本に増え、ウェット時のスピン維持率は前作81%に対して93%とメーカーが示している(当社のマシンテスト)[1][2]。ただし価格は前作より2,200円高い[2][7]。

Q2. 56度と58度はMとAのどちらを選べばよいですか?
A. フェースを開いて多彩に打ちたいならM、入射角が急な人やバンカーを苦手とする人はバンスの大きいAが目安だ[1][3]。

Q3. ノーメッキ仕様はありますか?
A. 全ロフトでノーメッキ仕様を特注で用意している。価格はN.S.PRO装着で1本28,600円、Dynamic Gold 95装着で29,700円だ[2]。

出典

[1] BITING SPIN 2 ウエッジ|ブリヂストンゴルフ公式サイト
[2] ゴルフクラブ『BITING SPIN 2』ウエッジ新発売(2026年7月29日)|ブリヂストンスポーツ
[3] 桑木志帆はすでに使用中! スピンも、抜けも、打感もさらに向上した「ブリヂストンBITING SPIN2」|ゴルフサプリ
[4] 「下が硬いときでも、抜けがいい」桑木志帆の全英制覇に貢献した“国産”ウェッジが爆売れ中!(ALBA Net)|Yahoo!ニュース
[5] 桑木志帆 国内女子ツアー6勝目!(2026年9月28日)|ブリヂストンスポーツ
[6] 桑木志帆 クラブセッティング 2026年 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン|GDO ゴルフダイジェスト・オンライン
[7] BITING SPIN ウエッジ|ブリヂストンゴルフ公式サイト
[8] BITING SPIN 2|ブリヂストンスポーツオンラインストア
[9] NEW ボーケイ・デザイン SM11 ウェッジ 登場|タイトリスト メディアセンター
[10] クリーブランドゴルフ「RTZ 2 ウエッジ」を新発売|住友ゴム工業
[11] RTZ 2 ウエッジ|クリーブランドゴルフ(ダンロップ)
[12] ブリヂストンゴルフ(@BSGolf_jpn)X投稿 https://x.com/BSGolf_jpn/status/2104158604786061758