
ガーミンが2026年10月6日(米国)に、ゴルフ用GPSウォッチの新しい最上位機「Approach S72」を発表した。日本では翌7日に発表され、47mmが10月22日、43mmが11月上旬に発売される[1][2]。S70の発売が2023年5月なので、約3年半ぶりの更新になる。
このブログでは2025年12月から、S70の後継を「S80(仮)」と呼んで発売時期を予測してきた。名前は外れ、時期は4月版の予測がほぼ当たり、9月30日にはその4月版に「外れた」と注記を入れていた。この記事では、公式情報からS70との違いと誰が買うべきかを整理し、最後に予測の答え合わせをする。実機を試したレビューではない。
結論を先に知りたい人へ
- 日本の発売日:47mmは10月15日予約開始・10月22日発売、43mmは11月上旬。価格はどちらも128,000円(税込)[1]
- S70 47mm(税込定価99,800円)との差は28,200円。S70の後継というより、S70とfēnix 9(148,000円〜)のあいだに入る価格になった
- ゴルフ機能で増えたのはスイング、グリーン、心拍の3つ。手首だけでハンドスピードやトップの位置を測るスイング指標、カップまでの傾斜率を数字で出すグリーンリーディング、ラウンド中の心拍の記録が加わった[1]。グリーンの傾斜の向きを見る機能(Green Contour)はS70にもあった[5]
- グリーンリーディング・パッティング分析・航空写真はGarmin Golfの有料サブスクリプションが前提[1]。本体を買うだけでは使えない
- 買うべき人はスイングとパットのデータを時計で取りたい人。距離計として使うだけなら、S70やS50で足りる

日本の発売日・価格・モデル構成
ガーミンジャパンのプレスリリースによると、構成は2サイズ×2色の4モデルで、価格はすべて同じ128,000円(税込)だ[1]。

| サイズ | カラー | 発売日 | 重さ | 画面 |
|---|---|---|---|---|
| 47mm | Black / Red、Fog Gray / Citron | 10月22日(予約は10月15日から) | 48g | 1.4インチ AMOLED(454×454) |
| 43mm | Pebble Gray / Heritage Bronze、French Gray / Blush Pink | 11月上旬 | 41g | 1.3インチ AMOLED(416×416) |
S70は42mmと47mmで価格が違ったが(93,800円と99,800円)、S72はどちらのサイズも同じ価格になった。小さいほうを選ぶ人ほど値上がり幅が大きく、42mm→43mmの差は34,200円になる。米国でも43mm・47mmとも799.99ドルで、S70の47mm(699.99ドル)より100ドル高い[2][4]。

S70からの変更点
S70と同じところと、変わったところを分けると次のようになる。S72はガーミンジャパンの発表と製品ページ[1][6]、S70はガーミンジャパンの製品ページと2023年の発表[5]、心拍計の世代はGarmin Rumorsの比較表[4]による。
| 項目 | Approach S72 47mm | Approach S70 47mm |
|---|---|---|
| 税込定価 | 128,000円 | 99,800円 |
| ベゼル/レンズ | チタン/サファイアクリスタル | セラミック/Gorilla Glass 3 |
| 重さ | 48g | 56g |
| 画面 | 1.4インチ AMOLED | 1.4インチ AMOLED(同じ) |
| バッテリー(スマートウォッチ/コース上) | 約16日/約20時間(ゴルフアクティビティモード) | 約16日/約20時間(GPSモード) |
| 心拍計 | 第5世代(Elevate Gen 5) | 第4世代 |
| 心電図(ECG)アプリ | 対応 | なし |
| スピーカー・マイク | あり | なし |
| LEDフラッシュライト | あり | なし |
| 内蔵メモリ | 64GB | 16GB |
| スイング指標(ハンドスピード等) | あり | なし(テンポのみ) |
| ドライビングレンジのアクティビティ | あり | なし |
| Green Contour(グリーンの傾斜の向き) | あり(有料) | あり(有料) |
| グリーンリーディング(カップまでの傾斜率) | あり(有料) | なし |
| 航空写真 | あり(有料) | なし |
| ロストボール捜索タイマー | あり | なし |
| 収録コース数 | 43,000以上 | 43,000以上(同じ) |
変わっていないのは画面とバッテリーと収録コースで(バッテリーの公表値は、S72がゴルフアクティビティモード、S70がGPSモードの値で、どちらも約20時間[5][6])、距離表示まわりの機能はS70と同じだ。バーチャルキャディ、PlaysLike(高低差や風を加味した距離)、オートショットもS70から引き続き載っている[1][4]。変わったのは素材、センサー、それにゴルフのデータを取る範囲になる。

一つ注意がある。S70の公式仕様にはTruSwing(クラブに付けるスイングセンサー)との互換が書かれているが[5]、S72の公式仕様の対応アクセサリーにはTruSwingが載っていない[6]。TruSwingを持っている人は、買う前に対応機種を確かめたほうがよい。
新しく増えたゴルフ機能

スイング指標:手首だけでハンドスピードとトップの位置を測る
ハンドスピード、トップの位置、トランジション(切り返し)の角度、リストローテーション(手首の回転)を、練習場でもラウンド中でも記録する。結果はGarmin Golfアプリで確認する[1]。練習場向けには「ドライビングレンジ」のアクティビティが加わり、バックスイングとダウンスイングの時間、テンポ、トップの位置、リストローテーションを記録できる[1]。
S70でもテンポは測れた。新しいのは、手の速さと手首の動きという「どう振ったか」のデータまで取れるようになったことだ。ただし測っているのは手首の動きで、クラブヘッドの速度やボール初速ではない。弾道の数字がほしいなら、Approach R10のようなローンチモニターが別に要る。
グリーンリーディングとパッティング分析:有料サブスクリプションが前提
グリーンの傾斜の向きを見る機能は、S70にもGreen Contour(グリーン傾斜情報)としてあった[5]。S72で加わったグリーンリーディングは、そのデータを使って、カップまでの距離と、左右・上り下りそれぞれの傾斜率を数字で表示する[1]。画面の例では「2.0% R」「3.0% U」のように、右に2%、上りに3%と出る。
パッティング分析では、成功率と、方向・タッチの傾向(左右どちらに外しやすいか、強めか弱めか)を、9種類の傾斜のパターン別に集計する[1]。どちらもGarmin Golfの有料サブスクリプションと、Green Contourに対応したコースが条件になる。航空写真(ホール全体の実写画像)も有料サブスクリプションの機能だ[1]。
本体価格とは別に年会費がかかるので、S72の新機能のうちパット関連は「本体+サブスクリプション」で考える必要がある。行きつけのコースがGreen Contourに対応しているかは、ガーミン公式の「Garminゴルフコース」検索で調べられる。国を日本にして「傾斜」の絞り込みをオンにすると、傾斜(Green Contour)のバッジが付いたコースだけが表示される。2026年10月10日時点で、日本の4,596件のうち4,026件が対象だった(1つのゴルフ場でもコースの組み合わせごとに1件として数えている)[7]。
心拍:ラウンド中の心拍とプレーの関係を見る
Approachシリーズで初めて第5世代の光学式心拍計を載せ、ラウンド中の心拍を記録し続ける。ラウンド後に、心拍数の推移とプレー内容の関係を振り返れる[1][3]。緊張する場面で心拍がどれだけ上がり、そのあとのショットがどうだったかを見られるようになる。

そのほかの追加
- ロストボール捜索タイマー:規則の3分をカウントダウンし、終わるとバイブで知らせる[1]
- スピーカーとマイク:オフラインで使える音声操作、スマートフォンの音声アシスタントの操作、音声メモ。シリーズで初めて載った[1]
- LEDフラッシュライト:シリーズで初めて載った[1]
- 心電図(ECG)アプリ:対応する。ただし最新のソフトウェアとGarmin Connectアプリが必要で、使えない地域があるとガーミンは注記している[1]

誰がS72を買うべきか
公式の仕様から考えると、選び方は次のとおりになる。
| こんな人に | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| スイングとパットのデータを時計で取りたい | Approach S72 | スイング指標・グリーンリーディング・パッティング分析はS72だけ |
| 距離計として使えればよい、S70を安く買いたい | Approach S70 | 47mm同士なら画面・バッテリー・距離の機能はS72と同じ。後継が出たので値下がりする可能性もある |
| 予算は7万円以下にしたい | Approach S50/S44 | 距離とスコア管理には十分 |
| ゴルフ以外のトレーニングや登山にも本格的に使う | fēnix 9 | アウトドア・トレーニング向けの最上位シリーズ。ゴルフ機能も載っている |
S70をすでに持っている人は、乗り換えるかどうかを「スイング指標とグリーンリーディングを使うか」で決めればよい。47mm同士なら画面とバッテリーは同じなので、ラウンド中の距離確認の使い勝手はほとんど変わらない(小さいほうは、S70 42mmの1.2インチからS72 43mmの1.3インチへ画面が大きくなる。バッテリーは約10日/約15時間で同じ[1][5])。S62など古い機種から乗り換える人には、S72を選べば当面は最上位機の機能がそろう。S70が値下がりすれば、それを買うのも同じくらい合理的な選択になる。

S72はまだ予約開始前で、通販サイトの商品ページが出そろっていない。予約は10月15日から始まる[1]。
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「S80予測」の答え合わせ
このブログでは2025年12月から、S70の後継を「S80(仮)」と呼んで、予測と見直しの記事を4本書いてきた。実際に出たS72と並べると、次のようになる。
| 予測(時期) | 結果 | 評価 |
|---|---|---|
| 名前は「S80(仮)」(2025年12月) | 「S72」だった | ❌ 外れ(仮の名前ではあった) |
| 2026年3〜7月の発売が有力(2025年12月) | 10月発表 | ❌ 外れ |
| 2026年秋(9〜10月)の発売が最有力(2026年4月) | 10月6日に米国で発表、日本は10月22日発売 | ✅ 当たり |
| S80はもう出ないかもしれない、fēnix 8が吸収した(2026年4月) | 後継は出た | ❌ 外れ |
| 価格はS70(約10万円)から1〜2万円増(2026年4月) | 47mmで28,200円増 | ❌ 外れ(上振れ) |
| チタンなど金属の筐体へ(2025年12月) | ベゼルがセラミックからチタンに | 🔺 一部当たり |
| 心拍などの生体データとゴルフを結び付ける(2025年12月) | ラウンド中の心拍の記録が加わった。クラブ選びの提案までは行っていない | 🔺 方向は当たり |
| ゴルフ中のバッテリーが大きく伸びる(2025年12月) | 約20時間でS70と同じ | ❌ 外れ |
| AMOLED+ソーラー(2026年4月) | ソーラーの記載なし | ❌ 外れ |
| 心拍計はElevate Gen 5(2026年4月) | 第5世代の光学式心拍計を搭載 | ✅ 当たり |
| 磁気式の回転クラウン(2025年12月・2026年4月) | 公式に記載なし | ❌ 外れ |
| 日本発売は米国発表から8〜10日以内(2025年12月) | 16日 | ❌ 外れ |
| 日本発売は米国発表から10〜16日以内(2026年4月) | 米国発表10月6日→日本発売10月22日で16日。G82・J1と同じ | ✅ 当たり(上限) |
4月版で最有力とした「秋」は当たっていた。ところが9月30日の時点ではまだ発表がなく、4月版の記事には「外れたと判断している」と注記していた。発表はその6日後だった。この注記は訂正する。
外れの大きかったのは名前と、「もう出ない」という4月の判断だ。fēnix 8がゴルフ機能を取り込んだことから、Approachの最上位機は役割を終えると考えたが、ガーミンはスイングとパットの分析をApproach側に足して最上位機を残した。fēnix 9との価格差は2万円で、ゴルフ専用機の位置づけははっきり残った。
📅 2026年10月11日時点の注記 この記事は、ガーミン月刊号の2026年4月時点の予測を記録として残しているものです。Approach S70の後継機は、S80ではなく「Approach S72」という名前で、202[…]
まとめ
- Approach S72は、47mmが10月22日、43mmが11月上旬に発売。どちらも128,000円(税込)で、S70 47mmより28,200円高い
- 47mm同士なら画面・バッテリー・距離の機能はS70と同じ。増えたのはスイング指標、グリーンリーディング、パッティング分析、心拍、ロストボール捜索タイマー
- パット関連と航空写真はGarmin Golfの有料サブスクリプションが前提
- スイングとパットのデータを時計で取りたいならS72、距離計として使うならS70かS50を選ぶ
43mmの発売と、実際の使用レポートやツアープロの着用が出てきたら追記する。
出典
- ガーミンジャパン「Garmin史上最も先進的なゴルフGPSウォッチ『Approach S72』を10月22日(木)に発売」(2026年10月7日) https://www.garmin.co.jp/news/pressroom/news2026-1007/
- Garmin「Meet Approach S72: Garmin’s ultimate golf smartwatch」(2026年10月6日) https://www.garmin.com/en-US/newsroom/press-release/outdoor/meet-approach-s72-garmins-ultimate-golf-smartwatch/
- みんなのゴルフダイジェスト「ガーミンから心拍計&音声操作搭載のゴルフGPSウォッチ『Approach S72』が新登場! 10月22日より順次発売」(2026年10月7日) https://www.golfdigest-minna.jp/_ct/17868732
- Garmin Rumors「Approach S72 vs Approach S70: A Major Update」 https://garminrumors.com/approach-s72-vs-approach-s70/
- ガーミンジャパン「Approach S70 47mm」製品ページ https://www.garmin.co.jp/products/intosports/approach-s70-47-black/ 、および「Approach S70」発表(2023年5月24日) https://www.garmin.co.jp/news/pressroom/news2023-0524-garmin-approach-s70/
- ガーミンジャパン「Approach S72 47mm」製品ページ https://www.garmin.co.jp/products/intosports/approach-s72-47-black/
- Garmin「Garminゴルフコース」検索(日本・傾斜で絞り込み) https://www.garmin.com/ja-JP/golf-courses/?a2=JP&cnt=true
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