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ブリヂストンのツアーボール「TOUR B X」と「TOUR B XS」は、2026年モデルで中身の技術が共通になりました。公式が公表している推奨ヘッドスピードも両モデルとも38m/s〜で、価格も同じです。残る違いは、打感とスピンの出方に絞られます。夏と冬で替えるべきかも、メーカーの説明と実測データで確かめます。
- TOUR B X:公式のコピーは「風に強い飛びのX」。しっかりした打感で、ドライバーを風に負けずに運ぶ方向
- TOUR B XS:公式のコピーは「スピンとソフトフィールのXS」。フェースに乗る柔らかい打感と、アプローチのスピン
- 推奨ヘッドスピードは両モデル共通で38m/s〜。ヘッドスピードで選び分ける設計にはなっていません
この記事は、メーカーの発表と公式の製品仕様、GDOカタログに集まった評価を突き合わせて違いを整理します。筆者は両モデルを打っていないため、実打データは載せていません。

公式スペックで見るXとXSの違い
公式サイトの製品仕様を並べると、数字で差がつく項目がありません。

| 項目 | TOUR B X | TOUR B XS |
|---|---|---|
| 公式のコピー | 風に強い飛びのX | スピンとソフトフィールのXS |
| 推奨ヘッドスピード | 38m/s〜 [2] | 38m/s〜 [2] |
| 構造 | 3ピース [2] | 3ピース [2] |
| 弾道 | 中 [2] | 中 [2] |
| ディンプル | シームレス330デュアルディンプル [2] | シームレス330デュアルディンプル [2] |
| ボールナンバー | 0・1・2・3・4・5・7・8(6はなし)[2] | 0・1・2・3・4・5・7・8(6はなし)[2] |
| カラー | ホワイト/パールホワイト/イエロー/コーポレートカラー [2] | ホワイト/パールホワイト/イエロー/コーポレートカラー [2] |
| 発売日 | 2026年2月6日 [1] | 2026年2月6日 [1] |
| 価格 | オープン価格(1ダース12球)[1] | オープン価格(1ダース12球)[1] |
注目したいのは、公式が弾道を両方とも「中」としている点です。「低スピンのXは低い弾道になる」という説明は公式にはありません。差が出るのは弾道の高さではなく、スピンの量と打感です。
2026年モデルで変わったのは、コアとインナーカバー
ブリヂストンスポーツは2026年1月21日の発表で、2月6日発売の新モデルの中身を次のように説明しています[1]。
- ST・ハイドロコア:新薬品を配合した新しいコア
- ST・インナーカバー:同社史上最も高剛性。比重を高めてボール全体の慣性モーメント(MOI)を上げる
- リアクティブiQ・ウレタンカバー/スリップレス・バイトコーティング:前作から継続採用
MOIを上げた狙いとして公式が挙げているのは、空中でのスピン量が安定すること、そしてパッティングでの転がりの良さです[1][2]。クラブヘッドのMOIが示す「打点のズレへの強さ」とは別の話で、ボールの場合は飛んでいる間の回転の安定を指します。

この2つの新素材はXとXSの両方に入っています。つまり2026年モデルでの進化は共通で、XとXSの選択には関わりません。

違いはどこに出るか
公式の説明文は、Xが「ドライバーショットは風に強く、イメージ通りに『運べる』」、XSが「アプローチショットはフェースに乗り、イメージ通りに『寄る』」です[2]。骨格は両モデルで共通で、キャッチコピーだけが「風に強い飛びのX」「スピンとソフトフィールのXS」と分かれています。

GDOカタログの評価が示す傾向
GDOカタログの平均評価は、TOUR B Xが★4.5(40件)、TOUR B XSが★4.6(43件)です[3][4]。書かれている内容で多いのは、飛距離よりも打感と傷のつきにくさでした。

- X:「しっかりとした打感と音が良い」「傷つきにくいことは実感できます。OBを打たない限り1ラウンド使えます」「前作よりもウェッジでのショットだミスヒットした際もしっかりスピンが入る感覚がある」[3]
- XS:「ドライバー、アイアンとも柔らかい打感で心地が良いです。それに何といっても耐久性が素晴らしい」「アプローチでスピンの効いたボールが打てるので、安心して打てます」「Xに比べて柔らかい。アプローチ・パターの打感がXSのほうが相性が良い」[4]
飛距離については「前作と変わらない」「Xとの差は感じない」という投稿も複数あります。XとXSの選択で飛距離の差を期待するより、打感とアプローチのスピンで選ぶほうが、実際に書かれている内容には合っています。

ゴルフ番組のアカウントも、両モデルの違いを打感とスピンで説明しています[9]。
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— テレ東アトミックゴルフ (@AtomicGolfJP) 元投稿を見る
プロの使用状況
ブリヂストンは新発売のリリースで「タイガー・ウッズをはじめ、多くのプロが認める」性能と説明しています[1]。国内では、堀川未来夢選手が2026年5月の中日クラウンズで国内男子ツアー5勝目を挙げた際、「新しいボール『TOUR B X』への安心感」に触れています[5]。
1月21日の新商品発表会には、契約プロ7名が登壇しました[10]。
ブリヂストンスポーツは1月21日、「2026年新商品発表会」を開催した。発表会には宮里聖志、木下稜介、堀川未来夢、清水大成、鶴岡果恋、桑木志帆、伊藤愛華ら7名の契約プロも登壇し、新商品のインプレッションを語ったほか、タレントの千鳥ノブ氏もゲストで登場し、同発表会を盛り上げた。
— GEWゴルフ情報メディア (@gewgolf) 元投稿を見る
どちらを選ぶか
ヘッドスピードでの切り分けは公式にないため、判断の軸は打感とショートゲームになります。
| 優先したいこと | 選ぶモデル | 根拠 |
|---|---|---|
| しっかりした打感が好み | TOUR B X | GDOの評価でも打感の硬さを支持する声が中心 [3] |
| 柔らかい打感が好み | TOUR B XS | 公式のコピーが「ソフトフィール」。評価でも柔らかさへの言及が多い [2][4] |
| 風の強い日にドライバーを運びたい | TOUR B X | 公式が「風に強い飛びのX」と位置づけ [2] |
| アプローチのスピンを優先したい | TOUR B XS | 公式が「スピンとソフトフィール」と位置づけ [2] |
| パットの転がりを重視したい | どちらでも可 | 高MOI化は両モデル共通の変更点 [1][2] |
夏と冬でボールを替えるべきか
TOUR B X/XSに季節別のモデルはなく、公式も夏用・冬用という区分を設けていません。ただしブリヂストンは、気温の影響そのものは認めています。公式のよくある質問にはこうあります[11]。
夏場と比較すると気温が低い冬場はボールが硬くなり、反発力も低下するので、その結果飛距離が落ちてしまう傾向にあります。
実測ではどのくらい落ちるか
ボールの温度を変えて打ち比べた検証があります。Honda GOLFのコラムでは、日本プロゴルフ協会の岸副哲也プロが約3℃(冬想定)・約23℃(常温)・約35℃(真夏想定)のボールを打ち比べ、低温での飛距離はドライバーで最大5.6yd減、アイアンで最大5.4yd減でした[12]。カバーがやわらかいボールは低温で4.2yd減にとどまり、硬いカバーのボールは低温で5.6yd減、高温でも4.3yd減と、モデルによって出方が違っています。
ゴルフサプリの実験でも、冷えたボールと温めたボールでドライバーの飛距離に差が出た一方、20ヤードのアプローチのスピン量には大きな違いが見られませんでした[13]。
つまり冬に効くのは、止まりよりも飛距離と打感です。数ヤードの差をどう見るかは人によりますが、「冬はボールのせいで極端に飛ばなくなる」という規模ではありません。
冬にXとXSのどちらを選ぶか
気温が下がるとボールは硬くなるので、普段より柔らかい打感のモデルを選ぶという考え方があります。クラブフィッターの小倉勇人氏は「やわらかめのボールは、打ち出しが高くなって、キャリーも出やすい。寒いときでも、フィーリングもいいので、一度試してほしいですね」と話しています[14]。
この考え方をTOUR Bの2モデルに当てはめると、冬はXよりも打感が柔らかいXSのほうが合いやすくなります。XSでも硬く感じるなら、同じブリヂストンのTOUR B JGRやEXTRA SOFTなど、より柔らかいモデルまで下げる選択もあります[15]。逆に夏は、公式の位置づけどおり「風に強い飛び」を取るならX、「スピンとソフトフィール」を取るならXSで、季節を理由に変える必要はありません。
冬のラウンドで気をつけること
- カイロで温めた球を打つのは失格。ラウンド中に故意に温めたボールを使うと、「異常な方法で故意に性能を変えたボールの使用」として規則4.2a(2)違反になり、2019年の改正後は1回目の違反で即失格です。ただし手を温めるためにポケットへ入れたカイロに、たまたまボールが入っていた場合は罰がありません[16]
- 夏は保管に注意。公式のよくある質問によると、高温多湿の環境で保管すると飛び性能が低下する場合があり、夏の車中など80℃以上になる場所に放置し続けると、文字やカバーの変色、ボールの変形が起きることがあります[11]
価格と買うときの注意
両モデルともオープン価格で、1ダース12球です[1]。2026年9月24日時点の実勢価格は次のとおりでした。
- 価格.comの最安:XもXSも税込4,873円(2026年9月24日時点)[7][8]
- 楽天市場の日本正規品(1ダース12個入):税込6,930円
XとXSで価格差はありません。カラーは4色、ボールナンバーは0〜5と7・8で、6番はありません[2]。
ゴルフボールは中古(ロストボール)や海外仕様が混ざりやすいカテゴリです。新品の日本正規品を買うなら、商品名に「日本正規品」「1ダース(12個入)」が入っているかを確認すると確実です。
なお、アライメントマーク入りの「TOUR B X/XS Just-in Alignment」も同じ2月6日に発売されていますが、こちらは直営店と公式オンラインストアなどでの販売で、通常モデルとは流通が異なります[6]。
下のカードはモデルごとに分けています。楽天市場のリンク先はX・XS共通の商品ページなので、そこで「ボールタイプ」からXとXSのどちらか、カラー4色を選ぶ形になります。
まとめ
2026年モデルのTOUR B XとXSは、ST・ハイドロコアとST・インナーカバー、リアクティブiQ・ウレタンカバーまで中身が共通で、公式の推奨ヘッドスピードも38m/s〜で同じです。選択は打感とアプローチのスピンの好みで決まります。しっかりした打感で風に強い弾道を求めるならX、柔らかい打感とアプローチのスピンを求めるならXS。価格が同額なので、1ダースずつ試して決める形も取れます。
よくある質問(FAQ)
Q. TOUR B XとXSの一番大きな違いは何ですか?
A. 打感とスピンの出方です。公式はXを「風に強い飛び」、XSを「スピンとソフトフィール」と位置づけています[2]。コアとカバーの技術は2026年モデルで共通です[1]。
Q. ヘッドスピード別のおすすめはありますか?
A. 公式の推奨ヘッドスピードはXもXSも38m/s〜で、上限の記載もありません[2]。ヘッドスピードでどちらかに振り分ける根拠は、メーカーの公表内容にはありません。
Q. 2026年モデルと前作の違いは何ですか?
A. 新薬品を配合した「ST・ハイドロコア」と、同社史上最も高剛性の「ST・インナーカバー」の採用です[1]。インナーカバーの比重を高めてMOIを上げ、空中でのスピン量の安定とパッティングでの転がりの良さを狙っています[1][2]。
Q. XとXSで価格は違いますか?
A. 同じです。両方ともオープン価格で、2026年9月24日時点の価格.com最安は税込4,873円でした[7][8]。
Q. カラーとボールナンバーは何がありますか?
A. カラーはホワイト・パールホワイト・イエロー・コーポレートカラーの4色、ボールナンバーは0・1・2・3・4・5・7・8です(6番はありません)[2]。
Q. プロは使っていますか?
A. ブリヂストンはタイガー・ウッズをはじめ多くのプロが使用していると説明しています[1]。国内では堀川未来夢選手が2026年5月の中日クラウンズ優勝時に「新しいボール『TOUR B X』への安心感」に触れています[5]。
Q. 夏と冬でボールを替えるべきですか?
A. TOUR B X/XSに季節別のモデルはありません。ブリヂストンは冬場にボールが硬くなり反発力が落ちると説明していますが[11]、温度を変えた打ち比べでの差はドライバーで最大5.6yd、アイアンで最大5.4ydでした[12]。打感の好みで替える価値はありますが、飛距離だけを理由に替えるほどの差ではありません。
Q. 冬はXとXSのどちらが向いていますか?
A. 低温でボールが硬くなるぶん、普段より柔らかい打感のモデルを選ぶ考え方があります[14]。X/XSで言えば打感の柔らかいXSのほうが合いやすく、それでも硬く感じる場合は、同社のより柔らかいモデルまで下げる選択もあります[15]。
この記事の更新履歴
| 更新日 | 内容 |
|---|---|
| 2026年9月24日 | 全面的に書き直しました。ヘッドスピード別の推奨(X=43m/s以上、XS=38〜47m/s)を削除しました。公式の推奨ヘッドスピードはX・XSとも38m/s〜で共通であり、初版が挙げていた数値には出所がなかったためです。技術の説明は、アライメント入り派生モデルのリリースではなく、通常モデルの発売リリースと公式製品ページに出典を取り直し、「打点のズレによるエネルギーロスの低減」など出典にない記述を削除しました。GDOカタログの評価も、実際に書かれている内容(打感・傷のつきにくさ・アプローチのスピン)に書き換えています。あわせて、本文が空だった「実打・ラウンド所感」の節を削除し、リンク切れだったTOUR B XSの購入カードを外して、公式画像とX投稿を追加しました。あわせて「夏と冬でボールを替えるべきか」の節と、季節に関するよくある質問2問を追加しました。 |
| 2026年6月28日 | 初版公開。 |
出典
[1] ブリヂストンスポーツ「ゴルフボール『TOUR B X/XS』新発売」(2026年1月21日) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000361.000013327.html[2] ブリヂストンゴルフ公式 製品ページ「TOUR B X / XS」 https://jp.golf.bridgestone/bs-products/ball/bsg/xxs/index.html
[3] GDOカタログ「ブリヂストン TOUR B X ボール<2026年>」 https://lesson.golfdigest.co.jp/gear/catalogue/ball/gca000018767501.html
[4] GDOカタログ「ブリヂストン TOUR B XS ボール<2026年>」 https://lesson.golfdigest.co.jp/gear/catalogue/ball/gca000018767601.html
[5] ブリヂストンスポーツ「堀川未来夢 ブリヂストンゴルフのギアで国内男子ツアー5勝目!」 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000391.000013327.html
[6] ブリヂストンスポーツ「ゴルフボール『TOUR B X/XS Just-in Alignment』新発売」 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000362.000013327.html
[7] 価格.com「BRIDGESTONE GOLF TOUR B X 2026年モデル」 https://kakaku.com/item/K0001767117/
[8] 価格.com「TOUR B XS 2026」検索結果 https://search.kakaku.com/TOUR%20B%20XS%202026/
[9] テレ東アトミックゴルフ(@AtomicGolfJP)X投稿(2026年2月20日) https://x.com/AtomicGolfJP/status/2024982405845545010
[10] GEWゴルフ情報メディア(@gewgolf)X投稿(2026年1月21日) https://x.com/gewgolf/status/2013956943405338760
[11] ブリヂストンゴルフ公式「よくある質問(ボール)」 https://jp.golf.bridgestone/callcenter/faq/ball
[12] Honda GOLF「冬は飛ばない?気温がどれくらい飛距離に影響するのかを検証!」(2020年12月17日) https://www.honda.co.jp/golf/column/20201217/
[13] ゴルフサプリ「ゴルフボールの温度によって飛距離やスピンに差が出る?」(2018年10月29日) https://golfsapuri.com/article/10000925/
[14] みんなのゴルフダイジェスト「冬はやわらかいボールが良いってホント?」(2023年1月16日) https://www.golfdigest-minna.jp/_ct/17599506
[15] ブリヂストンゴルフ公式 ゴルフボール一覧 https://jp.golf.bridgestone/bs-products/ball
[16] GDO ルールQ&A「ボールをカイロで温めたら…ペナルティ?」(2025年12月8日) https://lesson.golfdigest.co.jp/lesson/rules/article/186792/1/
※ 価格・評価は2026年9月24日時点の調査によるものです。