
初代「スリクソン ZXi MAX」を使っていて左へのミスが気になる人、MAX系のやさしさは欲しいけれど球がつかまり過ぎる人に向けて、2026年9月12日に発売された「ZXi RKT MAX ドライバー」を、初代MAX・兄弟モデル・他社のMAX系と比べる[1][2]。先に結論を書くと、RKT MAXは「やさしさ(大きな慣性モーメント)はそのままに、つかまりを少し抑えた2代目」だ。週刊ゴルフダイジェストの実測では、初代より重心距離と重心深度が短くなり、フェース角は軽いフックから軽いオープンに、ライ角は1度フラットになった[3]。左へのミスに悩む初代MAXユーザーには合う方向の変化と言える。ただしシリーズ4機種の中ではMAXが最もスピンが多いという分析もあり、吹け上がりが一番の悩みでヘッドスピードに余裕がある人は「ZXi RKT LS」を先に試したい[3]。予算を抑えたいなら、記事執筆時点(2026年10月7日)で価格.comの最安が3万円を切っている初代ZXi MAXも候補に残る[4]。

ZXi RKT MAXとは?初代MAX・他社MAX系とのスペック比較
ZXi RKT MAXは、ZXi RKTシリーズ4機種のうち「シリーズ最大の慣性モーメントと深重心設計」で寛容性と直進性をねらったモデルだ[1][2]。シリーズ共通の「RKT FACE」は、VR-チタンとi-FLEX設計のフェース、フェース上部のフェース角を段階的にオープンにしてトウ上部で打ったときの過度なフック回転を抑える「VARIABLE ROLL DESIGN」、4層構造の「REBOUND FRAME」の3つで構成される[2][5]。ロフトは9度と10.5度、ライ角は59度、長さは45.75インチ、標準シャフトはDiamana ZXi-IIとVENTUS TR ZXi-IIの2種類で、どれもメーカー希望小売価格は89,100円(税込)だ[1]。
比較相手には、初代ZXi MAX、同時発売の兄弟3機種、他社の現行MAX系2機種を選んだ。価格は記事執筆時点(2026年10月7日)に確認した値で、実売は変わることがある。
| モデル(メーカー) | 発売 | ヘッド体積 | ライ角(公表) | 長さ | モデルの位置づけ | メーカー希望小売価格(税込) | 実売の確認値(税込) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ZXi RKT MAX(スリクソン) | 2026年9月12日[2] | 460cc[1] | 59度[1] | 45.75インチ[1] | シリーズ最大MOI・深重心[1] | 89,100円[1] | 69,000円(価格.com最安)[6] |
| ZXi MAX(スリクソン・初代) | 2024年11月9日[4] | 460cc[4] | 59度[4] | 45.75インチ[4] | 初のMAX。実測はフック0.5度・ライ60.0度[7] | 85,800円[4] | 29,400円(価格.com最安)[4] |
| ZXi RKT(スリクソン) | 2026年9月12日[2] | 460cc[1] | 59度[1] | 45.75インチ[1] | 操作性と寛容性の両立[2] | 89,100円[1] | — |
| ZXi RKT LS(スリクソン) | 2026年9月12日[2] | 460cc[1] | 59度[1] | 45.75インチ[1] | 低スピン・強弾道[2] | 89,100円[1] | — |
| ZXi RKT TR(スリクソン) | 2026年9月12日[2] | 450cc[1] | 59度[1] | 45.75インチ[1] | 小ぶり・短重心で操作性重視[2] | 89,100円[1] | — |
| Qi4D MAX(テーラーメイド) | 2026年1月29日[8] | 460cc[8] | — | 45.5インチ[8] | — | 107,800円[8] | 69,600円(価格.com最安)[8] |
| G440 MAX(ピン) | 2025年2月[9] | 460cc[9] | 59.5度[9] | 46インチ[9] | — | — | 107,800円(有賀園ゴルフ ANA Mall店)[9] |
※「—」は本稿で確認していない項目、「非公表」はメーカー・販売元が公開していない項目。
表で目を引くのは価格差だ。RKT MAXの価格.com最安は69,000円で、テーラーメイドQi4D MAXの最安69,600円とほぼ並ぶ[6][8]。一方、初代ZXi MAXは型落ちになって29,400円まで下がっており、新旧の差は約4万円ある[4][6]。

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初代ZXi MAXと何が違う?重心とフェース角の変化
いちばん大きな違いは、重心が短く浅くなり、構えたときのフェースの向きがフックからオープンに変わったことだ[3]。週刊ゴルフダイジェストの「ヘッドデータは嘘つかない!」で、クラブ設計家の松尾好員氏が10.5度のヘッドを実測した結果を見ると、重心距離は初代の45.0mmから43.1mmに、重心深度は45.1mmから43.9mmになった[3]。どちらも標準値(39.0〜40.0mm)よりはかなり大きく、MAXらしい設計は保っている[3]。

松尾氏は、この変化を「前モデルに比べて浅重心での低重心にして、前モデルよりも低スピン性能にしている」と分析している[3]。さらにフェース角は軽いフックフェースから軽いオープンフェースに、ライ角は1度フラットになり、フェース面上の重心位置もややトウ寄りに移ったことで「つかまり感をやや抑えた」設計になったという[3]。カタログのライ角は新旧とも59度だが[1][4]、初代の実測値は60.0度だったので[7]、実際に構えたときの差として受け取るとよい。
ヘッドの慣性モーメント(左右方向)は、RKT MAXの実測が5439g・cm²で、初代の実測5375g・cm²からわずかに増えている[3][7]。ネック軸回りの慣性モーメントは初代9398g・cm²に対してRKT MAXは8918g・cm²で、それでも標準値(7000〜7299g・cm²)よりかなり大きく、松尾氏は前作と同じく「オートマチックな挙動で飛ばすモデル」と評している[3][7]。
なお、ダンロップは公式サイトでRKT MAXを「さらなる深・低重心化」と説明している一方[1]、週刊ゴルフダイジェストの実測では重心深度は初代より浅くなっており[3]、両者の表現は一致していない。購入前に押さえておきたいのは、実測と分析がそろって示す「初代よりつかまりを抑えた」という方向性のほうだ。

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ZXi RKT MAXの評判は?試打データとメディアの評価
メディアの試打では「芯が広くミート率が高い」という評価が目立つ一方、シリーズの中ではスピンが多めのモデルという位置づけがはっきりしている。
週刊ゴルフダイジェストのギア企画で、ドラコン選手の松本一誠プロが試打したデータを見ると、RKT MAX(10.5度・Diamana ZXi-II 50のSR)はヘッドスピード43.7m/sで初速64.9m/s、キャリー236.6ヤード、トータル258.5ヤード、スピン量2810rpmだった[10]。松本プロは「フェースを返さずポーンと打っても初速が出て高弾道。スピンが適度に入り、キャリーが伸びます」とコメントしている[10]。
同じ試打で標準のRKT(10.5度・S)はスピン量2467rpm、キャリー222.5ヤードで、MAXは高く上がってキャリーを稼ぐ弾道だった[10]。シャフトのフレックス(MAXはSR、RKTはS)もヘッドスピードも同じ条件ではないので、差は目安として読みたい。松尾氏もRKT MAXを「シリーズ4モデルの中では最も高重心の設定で、スピン量は最も多くなり弾道が安定」すると分析しており、ヘッドスピード46m/s前後の人がタイミングよく振りやすく、41〜42m/sの人でも扱えるスペックだとしている[3]。
「ゴルフのニュース」(eGolf)の比較記事では、RKT MAXやピン「G440 K」のような高慣性モーメントのヘッドについて、「芯を外しても飛ぶ」というより「そもそも芯に当たりやすい」ことが長所だと評している[11]。同じ記事は、プロギア「RS MAX」のようなドローバイアスのモデルについて、もともとつかまり過ぎる人には必ずしも「やさしい」とは限らないとも指摘している[11]。
シリーズ全体ではツアーでの使用実績もある。ダンロップの発表資料では、2026年全英オープン優勝者として紹介されたライアン・フォックス選手がZXi RKT LSについて「メジャー大会前にテストして、すぐに実戦投入を決めました」とコメントしており、松山英樹選手もZXi RKT LSへのコメントを寄せている[2]。ただしMAXを使う契約プロについての記載はなく、資料には「契約選手はカスタマイズされたギアを使用している場合があります」と注記されている[2]。スリクソンの米国公式アカウントは、国内発売前の6月に「新しいものがツアーで使われ始める」という予告を動画付きで投稿していた[12]。投稿は製品名を挙げていないので、シリーズのどのモデルかまでは読み取れない。
Something new is getting Tour clearance for takeoff. 👀🚀
— Srixon (@SrixonGolf) 元投稿を見る

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ZXi RKT MAXは誰に合う?悩み・ヘッドスピード別の選び方
RKT MAXが最も合うのは、「MAX系のやさしさは手放したくないが、左へのミスを減らしたい」人だ。ここまでの数字をもとに、悩み別の候補をまとめた。
| 悩み・条件 | ヘッドスピードの目安 | 第一候補 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 初代ZXi MAXや他のMAX系で左へのミスが出る | 41〜46m/s前後[3] | ZXi RKT MAX | 軽いオープンフェース・ライ角1度フラット・トウ寄り重心でつかまりを抑えた[3] |
| 吹け上がり・スピン過多 | 45m/s以上(筆者の目安) | ZXi RKT LS | 低スピン・強弾道のモデル[2]。MAXはシリーズで最もスピンが多い[3] |
| 吹け上がりが気になるが、寛容性も欲しい | 43m/s前後 | ZXi RKT | 同じ試打者のデータでMAXよりスピン量が少なかった[10] |
| スライス・つかまらない | — | 初代ZXi MAX | 実測でフック0.5度・ライ角60.0度のつかまる設定[7] |
| 予算重視(3万円前後) | — | 初代ZXi MAX | 価格.com最安29,400円[4] |
| 他社のMAX系とも比べたい | — | Qi4D MAX/G440 MAX | 価格帯の近いQi4D MAX[8]、長さ46インチのG440 MAX[9]を試打で比べる |
※「—」は本稿で確認していない項目、「非公表」はメーカー・販売元が公開していない項目。ヘッドスピード45m/sの線は、松尾氏の分析(46m/s前後で振りやすく、41〜42m/sでも扱える)[3]をもとにした筆者の目安。

他社の2機種は、同じ条件の重心データを公開情報で確認できなかったため、表では価格と基本スペックだけを並べた。Qi4D MAXは価格.com最安がRKT MAXとほぼ同じ水準で[6][8]、G440 MAXは標準の長さが46インチとRKT MAXより0.25インチ長い[1][9]。ヘッドの挙動の違いは、試打会やショップの計測器で確かめてから選びたい。
まとめ:ZXi RKT MAXは「つかまり過ぎるMAXユーザー」の買い替え候補
ZXi RKT MAXは、初代ZXi MAXの大きな慣性モーメントを引き継ぎながら、重心を短く浅くし、フェース角を軽いオープン、ライ角を1度フラットにして、つかまりを抑えた2代目のMAXだ[3]。初代MAXで左へのミスが出る人、MAX系のやさしさは欲しいがつかまり過ぎが気になる人には、買い替えを考える理由がはっきりある。
一方で、シリーズの中ではスピン量が最も多い設計なので[3]、吹け上がりが一番の悩みでヘッドスピードに余裕がある人(筆者の目安で45m/s以上)なら、ZXi RKT LSのほうが合う可能性が高い。スライスに悩む人や予算を3万円前後に抑えたい人は、型落ちで大きく値下がりした初代ZXi MAXも検討したい[4][7]。価格は記事執筆時点(2026年10月7日)の確認値なので、購入前に最新の価格を確かめてほしい。
ZXi RKT MAX ドライバー(スリクソン)の販売情報は以下から確認できる。
よくある質問(FAQ)
Q1. ZXi RKT MAXと初代ZXi MAXの一番の違いは何ですか?
A. つかまり具合です。週刊ゴルフダイジェストの実測では、フェース角が軽いフックから軽いオープンに変わり、ライ角は1度フラットに、重心距離は45.0mmから43.1mmに短くなりました[3]。初代よりつかまりを抑えた設計です。
Q2. スピン量が多くて吹け上がる人にもZXi RKT MAXは合いますか?
A. 初代MAXよりは低スピン寄りになっていますが、シリーズ4機種の中ではMAXが最もスピンが多い設計と分析されています[3]。ヘッドスピードに余裕があり(筆者の目安で45m/s以上)、吹け上がりが一番の悩みなら、低スピンモデルのZXi RKT LSを先に試すのがおすすめです[2]。
Q3. ZXi RKT MAXの価格はいくらですか?
A. メーカー希望小売価格は89,100円(税込)で、標準シャフト3種類とも同じ価格です[1]。記事執筆時点(2026年10月7日)の価格.comの最安は69,000円でした[6]。
出典
[1] スリクソン ZXi RKT ウッド|ダンロップ[2] 「スリクソン ZXi RKT(ゼットエックスアイ ロケット) シリーズ」ドライバーを新発売|アットプレス
[3] スリクソンの2代目MAXは初代より低スピン設計! スリクソン「ZXi RKT MAX」ドライバー【ヘッドデータ分析で判明】|みんなのゴルフダイジェスト
[4] スリクソン ZXi MAX ドライバー(Diamana ZXi50 SR 10.5度)スペック・仕様・特長|価格.com
[5] 3つの新フェース技術で高初速と方向安定性を追求 スリクソン「ZXi RKT」登場|ゴルフダイジェスト・オンライン
[6] スリクソン ZXi RKT MAX ドライバー(Diamana ZXi-II 50 S 10.5度)スペック・仕様・特長|価格.com
[7] ゼクシオ スリクソンのドライバーでおすすめは?歴代 名器を比較【2026年版】|みんなのゴルフダイジェスト
[8] Qi4D MAX ドライバー(REAX 50 Mid Rotation Blue S 10.5度)スペック・仕様・特長|価格.com
[9] PING ピン G440 MAX マックス ドライバー ALTA J CB BLUE シャフト|ANA Mall 有賀園ゴルフ
[10] 新スリクソンは“みんなに寄り添う”寛容性ある飛びがキーワード。やさしいモデルの「RKT」と「RKT MAX」ドライバーを打った【週刊GDギアプロ】|みんなのゴルフダイジェスト
[11] 簡単だと思った“MAX系”なのに合わない… 「やさしさの違い」で選ぶ3モデルの“MAX”ドライバー比較|ゴルフのニュース
[12] Srixon(@SrixonGolf)X投稿(2026年6月22日) https://x.com/SrixonGolf/status/2069028044199653457
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